脳MRIにおいてDWIで高信号を見たときに考える疾患
DWIで脳皮質に高信号を認める疾患の鑑別診断
- 急性期脳梗塞
- ヘルペス脳炎などのウイルス性脳炎
- 高血圧性脳症、子癇、免疫抑制剤による脳症など(PRES含む)
- 低酸素脳症
- 低血糖脳症
- てんかん重積発作(痙攣後脳症)
- 多発性硬化症(稀)
- 悪性リンパ腫
- 胚芽腫
- 静脈性梗塞
- アーチファクト
- CJD
DWIで皮髄境界に異常高信号を認める疾患
- 神経核内封入体病(NIID)
- 脆弱X関連振戦/運動失調症(fragile X-associated tremor/ataxia syndrome:FXTAS)
DWIにて大脳白質に異常高信号域を呈する疾患の鑑別診断
- 急性期脳梗塞
- Waller変性
- 悪性リンパ腫、IVL(intravascular lymphomatosis)
- PML
- 神経核内封入体病(NIID)
- メトトレキセート脳症
- 尿素回路異常症(小児が多いが成人にもあり)
- ヘルペス脳炎などのウイルス性脳炎
- Leigh脳症
※成人の脳白質における拡散強調像の高信号は、梗塞が多いが、遷延する場合はPML、神経核内封入体症などにも注意を要する。
DWIで視床に高信号を認める疾患の鑑別診断
DWIで基底核に高信号を認める疾患の鑑別診断
参考)よくわかる脳MRI(第3版)