「頭部」の記事一覧
Broca野とWernicke野のMRI画像での解剖・場所はどこ?
失語の話になると必ず出てくるのが、Broca野(ブローカ野)とWernicke野(ウェルニッケ野)です。 今回は、両者のMRI画像での大まかな位置についてまとめました。 Broca野(運動性言語中枢)の同定 Broca野 […]
脳梁のMRI画像での正常解剖!矢状断像と横断像で確認!
脳梁(corpus callosum)は左右大脳半球を連絡する最大の交連線維束(commissural fiber bundle)である。 矢状断像での脳梁(corpus callosum)の解剖 矢状断は脳梁の輪郭が最 […]
側頭葉幹とは?MRI画像での解剖とその臨床的意義!
側頭葉幹とは? 側頭葉幹(temporal stem)(読み方は「そくとうようかん」)は、側頭葉と前頭葉をつなぐ白質。 狭小な領域に重要な線維路が密集するため、病変の波及(腫瘍・炎症・虚血・浮腫)や手術操作の影響が、視野 […]
上小脳脚・中小脳脚・下小脳脚のMRI画像における解剖
小脳脚(cerebellar peduncles)は小脳と脳幹を結ぶ主要な白質線維束であり、上小脳脚(SCP)・中小脳脚(MCP)・下小脳脚(ICP)の3対からなります。 まず重要なポイントとして、 中小脳脚は同定しやす […]
尾状核の血管支配と脳梗塞のMRI画像所見との関係
尾状核の血管支配 尾状核(caudate nucleus)は、頭部・体部・尾部で関与する穿通枝系が以下のように異なる。 頭部内側:前大脳動脈(ACA)からのホイブナー反回動脈(recurrent artery of He […]
脳表ヘモシデリン沈着症のMRI画像所見と原因まとめ
脳表ヘモシデリン沈着症(Superficial Siderosis)は、慢性または間欠的なくも膜下出血により脳および脊髄の軟膜表面にヘモジデリンが沈着する疾患です。 感音性難聴や小脳失調など多彩な神経症状を呈することもあ […]
頭蓋骨の縫合線を頭部CT画像で正しく見分けるポイントとは?骨折との鑑別と正常解剖の理解
頭蓋骨はいくつかの骨が組み合わさってできており、その骨と骨の結合部分を縫合線(suture)と呼びます。縫合線は解剖学的に決まった位置に存在し、多くの場合、左右対称でギザギザした形状をしています。 CT画像においては、縫 […]
泡状外脊索症(ecchordosis physaliphora)とは?脊索腫との違いと画像診断ポイント
泡状外脊索症(ecchordosis physaliphora)は、胎生期に存在する脊索(notochord)細胞の遺残に由来する良性病変であり、主に脳幹〜脊髄の正中部に発生します。 多くの場合は偶発的に発見され、症状を […]