痙攣後脳症(痙攣重積後脳症)

  • 痙攣重積の原因:急性、慢性疾患を含み、てんかん(40%)、感染症、脳症、熱性痙攣、血管障害、外傷、腫瘍から特殊な症候群までさまざま。
  • 原因の同定が治療方針決定に重要。
  • 画像所見は多彩。
  • DWIやT2WI、FLAIR像で、皮質から皮質下にかけて血管支配域に一致しない高信号域を認める。海馬、視床枕病変が特徴的。拡散強調像のみでしか描出されないことがあり注意。
  • 拡散強調像の高信号は神経細胞興奮とグルタミン酸放出に伴う細胞性浮腫を示す。
  • 通常この所見は一過性である。
  • MRAでは動脈分枝の拡張が見られる。

症例 10歳女性 痙攣重積

引用:radiopedia

両側大脳皮質や左基底核にDWI高信号、ADC低値を認めています。

FLAIRで高信号および腫大を認めています。

痙攣後脳症(痙攣重積後脳症)と診断されました。

関連記事:脳MRIでDWI(拡散強調像)で高信号を見たときの鑑別診断は?

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