crazy-paving pattern/appearanceとは?

- 訳すと「ふぞろいな敷石やタイルによる舗装(面)」
- CTではGGO内に比較的smoothな線状影がネットワーク状に重なって認められる所見である。network patternとも呼ばれる。
crazy-paving patternとは何を見ているのか?
- 小葉あるいは細葉辺縁部の帯状の肺胞内滲出性病変や帯状の線維化病変
- 肺内リンパ管の拡張(うっ滞による)
が類推されている。
※ネットワークは2-6mmで小葉の大きさよりは小さいことから小葉の辺縁のみを見ているのではない。
※出現する疾患は当初考えられていたよりも多く、最近では非特異的所見とされる。
crazy-paving patternが認められる疾患
▶感染症
- 細菌性肺炎
- マイコプラズマ肺炎
- ウイルス肺炎
- SARS(severe acute respiratory syndrome)
- ニューモシスチス肺炎
症例 インフルエンザウイルス肺炎
左下葉にcrazy-paving pattern/appearanceを認めています。
▶間質性肺炎
▶肺血管性疾患
▶腫瘍
- 細気管支肺胞上皮癌
▶その他
肺炎によるcrazy-paving pattern
- SARS、ウイルス肺炎(サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルス)、マイコプラズマ肺炎、ニューモシスチス肺炎、細菌性肺炎にて認められる可能性あり。
肺出血によるcrazy-paving pattern
- 種々の疾患を含む。
- 代表的なものは膠原病による肺胞出血。
- 他には、Wegener肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、Goodpasture症候群などの血管炎症候群の他、SLE、PMなど。
- ネットワークは出血が小葉あるいは細葉の辺縁部に、また肺胞腔内に線状に沈着することによって生じると考えられている。
参考)画像診断vol.26 no4 2006 crazy-paving pattern 山口大学医学部 田中伸幸先生ら
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