薬剤性肺障害とは
・肺は潜在的に薬物の副作用を受けやすい臓器。
・確定診断が困難であり、病理学的な分類が報告者によって異なる。
・薬剤性肺炎は、薬剤投与中の変化という、外因に基づく分類であり、その病態は症例により様々である。このため、薬剤性肺炎の画像所見は多岐にわたる。
・類似する(特発性)びまん性肺疾患のパターンに基づき分類される(DAD,HP,EP, OPパターンなど)
・薬剤によって特徴的な反応パターンをとるものも存在するが、同一の薬剤でも異な る反応を呈しうるため、画像からの診断は困難な場合も多い。
・画像的には,薬剤性肺炎以外の病態(感染症、原疾患増悪)などの除外診断も重要である。
CT画像所見
・両肺野広範なGGAおよびconsolidation、非特異的な所見。
・小葉性陰影、小葉中心性陰影をきたすことは少ないが、抗生剤によるものでは、起こる事もある。
・病理学的所見に基づいて分類:DAD,NSIP,OP,EP,Hemorrhage pattern,BO pattern,non-cardiogenic edema pattern
・CT所見から類推した病理所見と実際の病理の一致率は45%と低い。なので、病理所見を類推することはあまり意味がない。=画像パターンが病理所見を示すのではない。
・CT所見では、HP > NSIP > DADパターンが多い。
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