急性好酸球性肺炎とは?(AEP:acute eosinophilic pneumonia)
- 若年者に多い。
- 急性の発熱、呼吸困難、乾性咳嗽(7日以内の経過)を呈し、重篤な低酸素血症を伴う。
- BALFにて好酸球増多(25%以上)、CRP↑
- ほとんどの症例で2週間以内に喫煙を開始した既往があり、煙草に含まれる物質へのアレルギー反応。煙草以外も原因になり、特発性もある。ミノマイシンも有名。
- ステロイドが著効し、慢性化することはほとんどなく(再発を繰り返すことは少ない)CEPとは異なる疾患と考えられる。
急性好酸球性肺炎(AEP)の画像所見は?
▶CT所見:
- CEPと異なりランダムに分布。肺の内層優位に分布する。(これは、外層では、求心性と遠心性の2方向へのリンパ流があり、内層に比べてより速やかに滲出液が除去されるため。肺胞性肺水腫と同様の機序。)
- びまん性すりガラス影(なので、ウイルス性肺炎との鑑別に挙げられる。)と広義間質肥厚(小葉間隔壁の肥厚。気管支血管束の肥厚)が特徴。これに加え、結節影や小粒状影を伴うことが多い。
- 肺胞壁や肺胞内への浸潤や浮腫→GGO、consolidation、胸水貯留。
- この他にも多彩な所見を呈する。胸水貯留、リンパ節腫大。
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