
「腹部」の記事一覧

小腸型の感染性腸炎のCT画像所見のポイント!
感染性腸炎の分類 感染性腸炎は以下のように分けられます。 なかでも最も頻度が高いのが、小腸型です。 小腸型の中でも頻度が高いのがウイルス型です。 小腸型の感染性腸炎の画像所見 小腸型の感染性腸炎の画像所見1)としては、 […]

腹腔鏡下胆嚢摘出術時に重要な副肝管、異所性肝管とは?MRCPで診断。
左右の肝管が肝門部で合流する際に、複数の亜型があり、(広義の)副肝管と呼ばれます。 副肝管の一部には、腹腔鏡下胆嚢摘出術時に術前に把握しておかないと、手術により合併症を起こすものもあるため、注意が必要です。 今回は、副肝 […]

腸間膜脂肪織濃度上昇(misty mesentery)とは?原因、鑑別は?
腹部CTで偶発的に見つかる腸間膜脂肪織濃度上昇があります。 腹痛などの腹部症状を伴っている場合は、腸間膜脂肪織炎の可能性がありますが、無症状の場合は有意ではない非特異的腸間膜脂肪織濃度上昇であることがあります。 腸間膜に […]

腹膜炎の原因(癌性、炎症性、その他)
腹膜炎の原因には 癌性腹膜炎 その他の腫瘍性病変 炎症による腹膜炎 がある。 癌性腹膜炎の原因 胃、大腸の癌の頻度が高いが、膵も原発となることがある。 女性であれば、卵巣癌や子宮体癌が原因となることがある。 漿液性癌の組 […]

空腸は正常でもCT画像であたかも壁肥厚に見えることがある。
空腸では異常はなくてもあたかも壁肥厚があるため注意が必要です。 通常空腸はほぼ常に虚脱しているため、収縮した壁は正常でも厚く見えるためです。 腸閉塞症例などでこの空腸を閉塞機転などと間違えないようにしましょう。 もし、空 […]

膵頭部外側縁突出(膵頭部の分葉の亜型、形状異型)と膵尾部の形状変異のCT、MRI画像所見
膵臓には加齢や発育過程による形状の個人差があり、特に膵頭部外側縁や尾部に突出(lobulation)が認められることがあります。 これらは正常変異の範囲であり、CTやMRIで膵腫瘍と誤認されることもあるため、正しい知識が […]

膵癌取扱い規約第7版における膵頭部・膵体部・膵尾部の境界
膵頭部・膵体部・膵尾部の境界 膵臓は、膵頭部、膵体部、膵尾部の3つの部位(portion)に分けられます。 膵癌取扱い規約第7版に、 膵体部と尾部の境界は大動脈の左側縁とする(膵癌取扱い規約第7版) と記述されました。 […]

腹部CT読影で重要な脂肪ウインドウ(fat window)とは?
腹部CTで消化管と腸間膜などの脂肪のコントラストがつきにくい、消化管のガスと脂肪のコントラストがつきにくくて消化管が追いにくいということがあります。 そういった時に脂肪ウインドウにすれば追いやすくなるということで、今回は […]

腸間膜浮腫(腸間膜脂肪織濃度上昇)の原因
びまん性の腸間膜浮腫の原因 低蛋白血症 肝不全/心不全/腎不全 腸間膜静脈血栓症 など 局所的な腸間膜浮腫の原因 絞扼性腸閉塞 好酸球性腸炎 アニサキス腸炎 など