膵頭部外側縁突出(protrusion of the lataral contour)

膵頭部において外側縁が突出して、あたかも膵腫瘍があるかのように見えることがあります。

※膵頭部だけでなく膵尾部においても同じような分葉の亜型、形状異型が知られています。

Rossらの造影CTの検討1)では胃十二指腸動脈(GDA)や前上膵十二指腸動脈(ASPDA)より1cm以上外方への膵組織突出の頻度は34.5%で、以下の様なバリエーションがあると報告しています。

  • type1:前方型
  • type2:後方型
  • type3:水平型

の3つのタイプが報告されており、後方型が最多です。

背側、腹側膵原基の癒合パターンの関与が推測されています。

 

関連:【まとめ】膵臓の血管の解剖は?栄養する動脈はこれ!

参考文献:1)Normal variations in the lateral contour of the head and neck of the pancreas mimicking neoplasm

 

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