肝臓部分の下大静脈の周囲に脂肪塊を認めることが稀にあります。

慣れていれば、またあれか!と気にもなりませんが、見慣れていないと

「腫瘍?血栓?」

と戸惑うかもしれません。

肝部下大静脈周囲の脂肪組織(pericaval(juxtacaval) fat collection )とは?

  • 食道や胃の周囲の脂肪が入り込んだ正常変異。
  • 肝部下大静脈レベルで下大静脈周囲の脂肪組織が下大静脈側へ突出して見え、下大静脈腫瘍や血栓のように見えることがある。
  • 約0.5%に見られると報告されている。
  • 慢性肝疾患や肝硬変での頻度が高い。
  • 文献によってはpseudolipomaとも呼ばれているが、遊離腹膜垂である腹膜ネズミとは異なるので注意。
症例 40歳代男性

肝部下大静脈の左側に類楕円形の脂肪塊を認めています。

肝部下大静脈周囲の脂肪組織(正常変異)を疑う所見です。

参考:
画像診断 Vol.36 No.5 2016 P370-371
画像診断 Vol.24 No.6 2004 P703

関連記事はこちら

画像診断LINE@

新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 是非こちらから登録ください。