セフトリアキソンによる偽胆石とは?

  • セフトリアキソン(ロセフィン®)は第3世代セフェム系抗生物質の一つ。
  • セフトリアキソンは胆嚢内で高濃度に濃縮され、カルシウムイオンと親和性が高く、胆泥様-胆石様の貯留物(カルシウム結石)を形成することがある。
  • ただし、セフトリアキソンの投与を中止すると2週間程度で消失する(排石せずに消失する)ことから、偽胆石と呼ばれる。
  • 入院患者で絶食状態でセフトリアキソンを投与すると起こりやすいとされる。
  • セフトリアキソンによる偽胆石のリスク因子として、①高Ca血症、②胆汁流量の減少(空腹・脱水時など)、③セフトリアキソンの胆汁排泄量の増加(小児、腎不全、長期投与)、④胆汁うっ滞(手術既往など)が挙げられる。
  • セフトリアキソンの投与量としては、通常使用量は1-2g/日であるが、偽胆石出現の報告では2g/日以上の投与がほとんどであった。
  • セフトリアキソン投与から偽胆石発症までの期間は4日〜46日と開きがある。
症例 60歳代女性 憩室炎にてCTRX(2g/日)で加療

盲腸憩室炎の診断で、絶食、ロセフィン®2g/日で保存的に加療された方です。

1週間後のCTで来院時には認めなかった高吸収の結石様構造を胆嚢に認めています。

偽胆石と診断されました。

抗生剤変更により偽胆石は消失しました。

参考文献:

臨床画像 Vol.33, No.10,2017 P1161-1162
画像診断 Vol.36 No.12 2016 P1128-1129
臨床画像 Vol.28,No.4 増刊号, 2012 P121

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