画像診断まとめ

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「月: 2013年8月」の記事一覧

下垂体後葉が T1強調像で高信号を呈するMRI画像

正常下垂体の画像診断、画像所見、高さ、信号、MRI

下垂体後葉 T1強調像で高信号。 後葉系ホルモンを含む神経分泌顆粒の量を反映している。 高信号は後葉機能の重要なマーカーであり、中枢性尿崩症では、分泌顆粒の貯蔵がなく高信号が消失する。 症例 50歳代女性 正常例 T1強 […]

非定型腎嚢胞(complicated renal cyst)

非定型腎嚢胞(complicated renal cyst) ・嚢胞の内溶液が出血や高蛋白質のため、単純CTで高吸収を示したり、壁の肥厚、隔壁、石灰化などを伴う嚢胞をいう。 ・出血性嚢胞は単純CTで高吸収を示し、造影され […]

低血糖脳症のMRI画像診断のポイントは?

低血糖脳症(hypoglycemic encephalopathy) 高度の低血糖に伴う代謝性脳症で、40~50mg/dl以下の重篤な低血糖が急激かつ遷延すると発症する。 成人では、糖尿病治療コントロール不良例に多い。 […]

肺水腫のCT画像診断、原因(心原性、左心不全)は?

肺水腫とは? 正常ならば、血管外に漏出した水分は、リンパ路によって速やかに取り除かれる。 肺水腫とは「血管から間質へ流出する水分量」>「リンパ路によって取り除かれる水分量」の状態になると起こる。(処理しきれなくなって、肺 […]

一次結核の画像診断(初感染結核、初期変化群)

一次結核 ・結核菌が吸入されると、末梢肺に初期感染巣が形成される。それと同時に肺門リンパ節にも病巣が形成される。この2つを初期変化群という。 ・このとき一部の菌は静脈角から血行性に全身に運ばれるが、ほとんどは個体の免疫機 […]

肺結核の分類(Tubeculosis,TB)

肺結核の分類 二次結核(最多)=post primary tubeculosis 既感染患者に発症するもの。 既感染は多くの場合発症しておらず、不顕性感染と言われる。 縦隔などリンパ節に石灰化しているものは既往を示すもの […]

石綿肺および石綿関連疾患のCT画像診断(アスベスト、塵肺、胸膜プラーク、中皮腫)

石綿肺とは 珪酸Mgまたは鉄塩である石綿粉塵(アスベスト)を吸収することにより、肺に細気管支肺胞炎の形で始まる非可逆性進行性びまん性線維増殖をもたらす疾患である。 肺実質のびまん性線維化。 アスベスト高濃度曝露者に多い( […]

珪肺のCT画像診断のポイントは?

珪肺とは(silicosis) 塵肺で最も多い。次いで石綿肺が多い。 鉱山労働者や石切作業者に認める。 極めてfibrogenicな遊離珪酸の吸入により起こる。 慢性珪肺、急進珪肺、急性珪肺の3型がある。 通常見られるの […]