シェーグレン症候群の脳・脊髄病変 MRIの見え方

シェーグレン症候群の中枢神経病変とは、涙腺・唾液腺の外に出る病変(腺外病変)のうち、脳・脊髄・視神経に起こるものです。研修医のハジメくんと一緒に、脳MRIで最も多い白質の小さな高信号をどこまで重く読むか、多発性硬化症に似る病変、NMOSDの合併を考える長い脊髄炎と最後野の病変、脳梗塞までを順に整理します。

先に結論

  1. シェーグレン症候群の中枢神経病変とは、脳・脊髄・視神経に出る腺外病変。412例では10.2%で(Fan 2023)、神経症状がシェーグレン症候群の診断より先に出ることが多い(Delalande 2004)。
  2. 脳MRIで最も多いのは脳室周囲・皮質下の小さなT2/FLAIR高信号。症状のない患者でも健常者より多く、深読みしない(Coates 1999)。多発性硬化症の画像基準を満たす例もある。
  3. 長い範囲の脊髄炎・視神経炎・延髄の最後野の病変はNMOSDの合併を考え、抗AQP4抗体を確かめる。脳梗塞・血管の狭窄もみられる(Fan 2023)。

目的から読む: 中枢神経病変とは・頻度 / 脳MRIの白質高信号 / 多発性硬化症に似る病変 / 脊髄炎・NMOSDの合併 / 脳梗塞・血管狭窄 / 読影レポートの書き方

シェーグレン症候群の中枢神経病変とは? 頻度と、神経症状が先に出ること

シェーグレン症候群は、涙腺・唾液腺の外の臓器も侵す自己免疫疾患で、その1つが脳・脊髄・視神経の病変です。神経の合併症は末梢神経のほうが多く、中枢神経病変は412例で10.2%でした(Fan 2023)。

ハジメハジメ(研修医)
先生、シェーグレン症候群って目と口が乾く病気ですよね。乾燥症状のない患者さんの白質病変や脊髄炎なら、シェーグレン症候群は考えなくていいですか?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
ハジメくん、神経の症状と乾燥症状、どちらが先に出ると思いますか? 神経症状のある82例では、81%で神経症状のほうがシェーグレン症候群の診断より先でした(Delalande 2004)。乾燥症状がないから外す、とはいかないんです。

腺の外にも出る自己免疫疾患

シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺にリンパ球が集まり、目や口が乾く自己免疫疾患です。腺の外の病変(腺外病変)として、肺・腎臓・末梢神経・中枢神経などが侵されることがあります。唾液腺の画像(salt and pepper像など)はシェーグレン症候群の画像診断、肺の病変はSjögren症候群の気道・肺病変まとめで扱っています。

神経の病変は、末梢神経のほうが多くみられます。2016年のACR/EULAR分類基準で診断された49例では、神経の合併症が65.3%にあり、そのうち末梢神経だけが65.6%、中枢神経だけが12.5%、両方が21.9%でした(Elshony 2025)。中枢神経病変の頻度は研究によって幅があり、母集団(全患者か、神経症状のある患者か)をそろえて読みます。

神経症状が先に出ることがある

2002年のアメリカ・ヨーロッパ基準を満たし、神経症状のある82例では、81%で神経症状がシェーグレン症候群の診断より先に出ていました。56例に中枢神経の病変があり、脊髄の病変が29例、脳の病変が33例、視神経症が13例でした(Delalande 2004)。総説では、神経の症状が乾燥症状より先に出るのは25〜60%とされています(Módis 2022)。

中国の412例では、中枢神経病変は42例(10.2%)で、そのうち31.3%は神経症状が最初の症状でした(Fan 2023)。82例の研究では、抗SSA/SSB抗体はシェーグレン症候群の診断時に21%、経過中(平均10年)に43%で見つかり、著者らは急性・慢性の脊髄症ではシェーグレン症候群を調べるよう勧めています(Delalande 2004)。乾燥症状がはっきりしない患者で、原因の分からない白質病変や脊髄炎をみたときには、シェーグレン症候群も考える理由になります。

シェーグレン症候群の脳MRI: 最も多いのは白質の小さな高信号

最も多い所見は、T2強調像・FLAIRで脳室周囲と皮質下に散らばる小さな高信号です(Módis 2022)。ただし症状のない患者でも健常者より多く、それだけで「病変の活動」とは読みません(Coates 1999)。

ハジメハジメ(研修医)
先生、シェーグレン症候群の患者さんのFLAIRで、脳室のまわりと皮質下に白い点がいくつかありました。「シェーグレン症候群の中枢神経病変あり」とレポートに書いていいですか?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
同じ年ごろの、病気のない人のFLAIRを思い出してみてください。白い点はありませんか? この白い点は、神経症状のないシェーグレン症候群の患者さんにも多く、ほかの原因でもできます。まず数・大きさ・場所を書いて、意味づけは症状とあわせて考えましょう。

白質の小さな高信号

シェーグレン症候群の中枢神経病変のMRIを総説した報告では、最も多い所見は白質の高信号(white matter hyperintensities)で、T2強調像やFLAIRで脳室周囲と皮質下に散らばる小さな病変でした。皮質の萎縮や脳室の拡大もみられます。著者らは、病変の分布に決まったパターンはなく、MRIの病変と症状の関係もはっきりしないとしています(Módis 2022)。

神経症状のない患者を選ばずに調べた研究があります。シェーグレン症候群30例と、年齢・性別をそろえた健常者29例を1.0TのMRIで比べると、3mmを超える白質病変は患者で有意に多く、深部白質・皮質下白質のどちらでも差がありました。一方で、重い神経疾患の症状や徴候のある人はおらず、多発性硬化症でよくみられる脳梁の病変はありませんでした。著者らは、この白質病変を過大に解釈しないよう述べています(Coates 1999)。

49例の研究でも、脳MRIを撮った22例の45.5%に白質病変があり、多発性硬化症に似た病変は9.1%でした(Elshony 2025)。年齢とともに増える白質病変との区別は難しく、背景の血管リスクも考えます。加齢性の白質病変の見方は慢性虚血性変化(大脳白質病変)とは?で説明しています。

マサマサ(技師)
……その健常者と比べた研究、3mmより小さい点は数えていないんですよね。血管のまわりのすき間(血管周囲腔)を外すためです(Coates 1999)。T2で白いのにFLAIRで水と同じように暗くなる小さな点は、血管周囲腔のことが多いです。

多発性硬化症に似る病変: 画像基準を満たすこともある

神経症状のある患者では、白質病変が多発性硬化症の画像基準を満たすことがあります。脳MRIを撮った58例の40%がそうでした(Delalande 2004)。

ハジメハジメ(研修医)
多発性硬化症の画像基準を満たしているなら、多発性硬化症で決まりですよね?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
画像の基準は、ほかに説明できる病気がないことを確かめたうえで使うものです。シェーグレン症候群でも、再発と寛解をくり返す経過や、少しずつ進む経過の人がいました。白質病変の形と場所に加えて、乾燥症状と抗体を確かめましょう。

多発性硬化症に似る病変

82例の研究では、脳MRIを撮った58例の70%に白質病変があり、40%が多発性硬化症の画像基準を満たしていました。臨床的にも、10例が再発寛解型、13例が一次進行型の多発性硬化症に似た経過でした。髄液のオリゴクローナルバンドが陽性だった人は、全員が中枢神経病変をもっていました(Delalande 2004)。

このため、多発性硬化症と思われていた患者に、あとからシェーグレン症候群が見つかることがあります。乾燥症状の問診、抗SSA/SSB抗体、口唇腺生検などで確かめます。多発性硬化症の典型的な病変の形(Dawson’s finger)と診断基準は、多発性硬化症(MS)のMRI画像診断で症例と合わせて見くらべられます。

シェーグレン症候群の脊髄炎・視神経炎とNMOSDの合併

長い範囲の脊髄炎・視神経炎・延髄の最後野の病変は、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の中心となる所見です(Wingerchuk 2015)。シェーグレン症候群の患者でみたら、NMOSDの合併を考えて抗AQP4抗体を調べます。

ハジメハジメ(研修医)
先生、シェーグレン症候群の患者さんの脊髄炎なら、シェーグレン症候群の脊髄病変で説明がつきますよね。抗AQP4抗体まで測らなくてもいいですか?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
その病変は、矢状断で何椎体ぶん続いていますか? 3椎体以上つながる長い病変(LETM)は、NMOSDの診断基準の中心になる所見です(Wingerchuk 2015)。NMOSDを合併したシェーグレン症候群の患者さんは、発作が重く再発も早かったという報告があります(Wu 2025)。抗AQP4抗体を、必要に応じて抗MOG抗体も調べます。

脊髄炎・視神経炎とNMOSD

シェーグレン症候群の脊髄病変では、長い範囲に及ぶ横断性脊髄炎や視神経炎がみられ、NMOSDと合併していることがあります。82例の研究では、脊髄症のある29例の75%で脊髄にT2強調像の高信号がありました(Delalande 2004)。NMOSDの70研究7,843人をまとめたメタ解析では、抗AQP4抗体陽性NMOSDの22.2%に何らかの自己免疫疾患が合併し、その中でシェーグレン症候群が最も多く(4.6%)、全身性エリテマトーデス(3.0%)、自己免疫性甲状腺疾患(2.6%)が続きました(Weng 2026)。

抗AQP4抗体陽性のNMOSD155例を調べた中国の単施設の研究では、70例(45.16%)にシェーグレン症候群がありました。シェーグレン症候群を合併した患者は発作時の障害が重く、再発も早くみられました(Wu 2025)。施設や国によって頻度は大きく異なるため、数字は研究ごとに読みます。NMOSDの診断基準とMRIの特徴は視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)とは?、視神経炎は視神経炎のMRI画像診断にまとめています。長い脊髄病変をみたときの多発性硬化症・MOGAD・脊髄梗塞との見分け方は、急性横断性脊髄炎と長大脊髄病変(LETM)で症例と合わせて確かめられます。

抗AQP4抗体が陰性でも、中心となる症状とMRIの条件がそろえば、NMOSDと診断する枠組みがあります(Wingerchuk 2015)。次の症例は、抗体が陰性のNMOSDでした。

引用元の図 長い範囲の脊髄炎(シェーグレン症候群に合併した抗体陰性NMOSD)

シェーグレン症候群に合併したNMOSD 頸髄から胸髄の長い範囲の髄内高信号
引用:Hanane H et al. Cureus 2026(Figure 1)(CC BY 4.0)

50歳代女性です。乾燥症状の精査で原発性シェーグレン症候群と診断され、有痛性強直性けいれんの評価で脊髄と脳の病変が見つかりました。(A)T2強調矢状断像で、頸髄から胸髄にかけて3椎体を超える長い範囲の髄内高信号があります(赤矢印)。(B)STIRでも胸髄に高信号があります。(C)造影T1強調矢状断像で斑状の造影効果がみられます。抗AQP4抗体と抗MOG抗体は繰り返し陰性でした(Hanane 2026)。

ハジメハジメ(研修医)
この患者さんは、以前に1週間以上しゃっくりと嘔吐が止まらなかったそうです。脊髄とは関係なさそうなので、消化器の症状として読み流していました。
ごろ〜ごろ〜(指導医)
そこが手がかりです。止まらないしゃっくり・吐き気・嘔吐は、延髄の背側、第4脳室の底にある最後野の病変で起こることがあり、NMOSDの中心となる症状の1つです(Wingerchuk 2015)。脳MRIでは延髄の背側まで見てください。

引用元の図 延髄の最後野の病変

シェーグレン症候群に合併したNMOSD 延髄最後野の病変
引用:Hanane H et al. Cureus 2026(Figure 2)(CC BY 4.0)

同じ患者の脳MRIで、延髄背側の最後野に病変があります(赤矢印)。この患者は以前に、1週間以上続くしゃっくりと嘔吐を経験していました(Hanane 2026)。最後野の病変は、NMOSDで知られる部位の1つです。

シェーグレン症候群の脳梗塞と血管の狭窄

中枢神経病変のある患者の画像では、脳梗塞がいちばん多く、血管の狭窄もみられました(Fan 2023)。ただし原因(動脈硬化か血管炎か)は分けられていません。

ハジメハジメ(研修医)
シェーグレン症候群の患者さんの脳梗塞なら、原因は血管炎と考えていいですよね?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
そう決めてしまう前に、高血圧・糖尿病・心房細動などはどうでしょう。脳梗塞の57.1%という数字は、原因を分けずに数えたものです。梗塞の場所と数、血管の狭窄の形、背景の血管リスクをあわせて考えます。

脳梗塞と血管の狭窄

412例の研究で、中枢神経病変のある42例の画像(MRIまたはCT)をみると、脳梗塞が57.1%、脱髄が31.0%、脊髄炎が23.8%、血管の狭窄が21.4%でした。中枢神経病変は、肺病変・抗SSA抗体陽性・補体C3低下と関連していました(Fan 2023)。この研究では脳梗塞の原因(動脈硬化か、血管炎か)までは分けられていないため、背景の血管リスクとあわせて評価します。血管炎を疑うときの多発梗塞・狭窄・血管壁の造影の見方は、中枢神経血管炎のMRI・血管画像で症例と合わせて見られます。

シェーグレン症候群の頭部MRI: 読影レポートで気をつけたいこと

白質の小さな高信号は、数・大きさ・分布を書いたうえで「症状の原因」と言い切らないことが大切です。脳梁の病変、脊髄の長い病変、視神経・最後野の病変があれば、別の病気や合併を考えるきっかけとして書きます。

ハジメハジメ(研修医)
白質の高信号が多いほど、物忘れなどの症状も強い、と書いてもいいですか?
ごろ〜ごろ〜(指導医)
通常のMRIでは、病変と認知機能などの症状の結びつきははっきりしていません。拡散テンソル画像などの研究では関連が示されていますが、日常のMRIで「病変がある=症状の原因」とは言えません。主治医が誤解しない書き方にしましょう。

シェーグレン症候群の患者の頭部MRIで白質の小さな高信号をみたときは、数・大きさ・分布を書き、脳梁や脳室に接する卵円形の病変、テント下・脊髄の病変の有無を確かめます。Coatesらの研究では脳梁の病変はみられず(Coates 1999)、脳梁の病変が目立つときは多発性硬化症などほかの脱髄疾患も考えます。

総説の著者らは、通常のMRIでは病変と認知機能などの症状の関係ははっきりせず、拡散テンソル画像や安静時機能的MRIでは、より明らかな微細構造の変化と症状との関連が示されているとしています(Módis 2022)。日常診療の画像で「病変がある=症状の原因」と言い切れない点は、主治医にも伝わるように書きます。

病変ごとのMRIの見え方

病変 MRIの見え方 読影で考えること
白質の小さな高信号 脳室周囲・皮質下のT2/FLAIR高信号(Módis 2022) 症状のない患者でも多い(Coates 1999)。加齢・血管リスクの影響と分けにくい
多発性硬化症に似る病変 多発性硬化症の画像基準を満たす病変(Delalande 2004) 乾燥症状・抗SSA/SSB抗体を確かめる
脊髄炎・視神経炎 長い範囲(3椎体以上)の髄内T2高信号、視神経の高信号・造影。延髄の最後野の病変(Wingerchuk 2015) NMOSDの合併を考え抗AQP4抗体を測る
脳梗塞・血管狭窄 拡散強調像の高信号とADCの低下(T2 shine-throughと分ける)、MRAの狭窄(Fan 2023) 動脈硬化・血管炎・ほかの原因を分ける

脱髄疾患どうしの見分け方(MS・NMOSD・MOGAD・ADEM)は、脱髄疾患の鑑別まとめの早見表で一度に見くらべられます。

よくある勘違い

Q. シェーグレン症候群の患者さんの白質高信号は、病気が脳に広がったサイン?

そうとは限りません。症状のないシェーグレン症候群の患者でも、白質の病変は健常者より多くみられます(Coates 1999)。加齢や血管リスクでもでき、神経症状の有無とあわせて判断します。

Q. 多発性硬化症の画像基準を満たせば、シェーグレン症候群は関係ない?

いいえ。神経症状のある82例のうち、脳MRIを撮った58例の40%が多発性硬化症の画像基準を満たし、多発性硬化症に似た経過の人もいました(Delalande 2004)。乾燥症状と抗SSA/SSB抗体を確かめます。

Q. 抗AQP4抗体が陰性なら、NMOSDは否定できる?

できません。抗体が陰性でも、中心となる症状とMRIの条件がそろえばNMOSDと診断する枠組みがあり(Wingerchuk 2015)、症例でも抗AQP4抗体・抗MOG抗体は陰性でした(Hanane 2026)。

今日のまとめ

  1. 神経症状がシェーグレン症候群の診断より先に出ることが多い。原因不明の白質病変・脊髄炎では乾燥症状と抗体を確かめる。
  2. 白質の小さな高信号は数・大きさ・分布を書き、深読みしない。脳梁の病変が目立てばほかの脱髄疾患も考える。
  3. 3椎体以上の脊髄炎・視神経炎・最後野の病変はNMOSDの合併を考え、抗AQP4抗体へ。抗体陰性でも否定しない。

根拠(もう少し詳しく)

研究 対象 わかったこと
Módis 2022 原発性シェーグレン症候群の中枢神経病変のMRIの総説 最も多いのは脳室周囲・皮質下の白質高信号。皮質の萎縮・脳室の拡大も。神経の症状が乾燥症状より先に出るのは25〜60%。通常のMRIでは症状との関係ははっきりせず、拡散テンソル画像・安静時機能的MRIで関連が示されている
Delalande 2004 フランスの単施設。神経症状のある82例(2002年アメリカ・ヨーロッパ基準) 81%で神経症状が診断より先。中枢神経56例、脊髄29例(急性の脊髄症12例、慢性の脊髄症16例など)、脳33例、視神経症13例。脳MRI58例の70%に白質病変、40%が多発性硬化症の画像基準を満たした。再発寛解型に似た経過10例、一次進行型に似た経過13例。髄液オリゴクローナルバンド陽性は患者の30%(抄録の記載。陽性者は全員が中枢神経病変あり)。脊髄症29例の75%に脊髄のT2高信号。抗SSA/SSB抗体は診断時21%、経過中43%
Coates 1999 神経症状で選ばない患者30例と、年齢・性別をそろえた健常者29例(1.0T) 3mmを超える白質病変は患者で有意に多い(深部・皮質下とも)。重い神経疾患の症状のある人はおらず、脳梁の病変はなかった。過大に解釈しないよう述べている
Elshony 2025 2016年ACR/EULAR分類基準の49例(後ろ向き) 神経の合併症65.3%(末梢神経だけ65.6%、中枢神経だけ12.5%、両方21.9%)。脳MRIを撮った22例の45.5%に白質病変、多発性硬化症に似た病変は9.1%
Fan 2023 中国の単施設412例(後ろ向き) 中枢神経病変10.2%(42例)、うち31.3%は神経症状が最初の症状。画像では脳梗塞57.1%、脱髄31.0%、脊髄炎23.8%、血管の狭窄21.4%。肺病変・抗SSA抗体陽性・補体C3低下と関連
Weng 2026 抗AQP4抗体陽性NMOSDのメタ解析(70研究・7,843人) 自己免疫疾患の合併22.2%。シェーグレン症候群4.6%が最多、全身性エリテマトーデス3.0%、自己免疫性甲状腺疾患2.6%
Wu 2025 中国の単施設。抗AQP4抗体陽性NMOSD155例 70例(45.16%)にシェーグレン症候群。合併例は発作時の障害が重く、再発が早い
Wingerchuk 2015 NMOSDの国際的な診断基準 中心となる症状に視神経炎・急性脊髄炎・最後野症候群(止まらないしゃっくり・吐き気・嘔吐)など。抗AQP4抗体陰性でも、症状とMRIの条件(脊髄では3椎体以上の長い病変など)がそろえば診断できる
Hanane 2026 50歳代女性の症例報告 シェーグレン症候群に合併した抗体陰性NMOSD。頸髄〜胸髄の長い病変と最後野の病変

参考文献

  1. Módis LV, Aradi Z, Horváth IF, et al. Central Nervous System Involvement in Primary Sjögren’s Syndrome: Narrative Review of MRI Findings. Diagnostics (Basel). 2022;13(1). PubMed
  2. Delalande S, de Seze J, Fauchais AL, et al. Neurologic manifestations in primary Sjögren syndrome: a study of 82 patients. Medicine (Baltimore). 2004;83(5):280-291. PubMed
  3. Coates T, Slavotinek JP, Rischmueller M, et al. Cerebral white matter lesions in primary Sjögren’s syndrome: a controlled study. J Rheumatol. 1999;26(6):1301-5. PubMed
  4. Elshony H, Muddassir R, Almuhanna R, et al. Neurological involvement in primary Sjögren’s syndrome: a retrospective analysis of clinical, radiological, laboratory and therapeutic correlations. BMJ Neurol Open. 2025;7(2):e001227. PubMed
  5. Fan W, Par-Young J, Li K, et al. Clinical features and high-risk indicators of central nervous system involvement in primary Sjögren’s syndrome. Clin Rheumatol. 2023;42(2):443-451. PubMed
  6. Weng N, Randhawa A, Sayfee K, et al. Prevalence of autoimmune comorbidities in aquaporin 4-immunoglobulin G positive neuromyelitis optica spectrum disorder: a systematic review and meta-analysis. Mult Scler Relat Disord. 2026;115:107950. PubMed
  7. Wu W, Yang W, Deng B, et al. Concomitant Sjögren’s disease in patients with NMOSD: impacts on neurologic disease severity and recurrence. Arthritis Res Ther. 2025;27(1):78. PubMed
  8. Hanane H, Salimi Z, Naitlhou A, et al. Primary Sjögren’s Syndrome Revealed During the Evaluation of Paroxysmal Tonic Spasms Leading to the Diagnosis of Seronegative Neuromyelitis Optica Spectrum Disorder: A Case Report. Cureus. 2026;18(5):e109666. PubMed
  9. Wingerchuk DM, Banwell B, Bennett JL, et al. International consensus diagnostic criteria for neuromyelitis optica spectrum disorders. Neurology. 2015;85(2):177-189. PubMed

症例画像は各図の引用元のとおりです。

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