肺炎の全体像
肺炎と鑑別すべき疾患
肺胞性肺炎との鑑別:
- 特発性器質化肺炎(COP:cryptogenic organizing pneumonia)
- 慢性好酸球性肺炎(CEP:chronic eosinophilic pneumonia)
- 浸潤性粘液腺癌(invasive mucinous adenocarcinoma)
- 悪性リンパ腫(malignant lymphoma)
- 放射性肺臓炎(radiation pneumonitis)
- 器質化肺炎類似型薬剤性肺障害
すりガラス影主体で主にウイルス性肺炎との鑑別:
- 急性好酸球性肺炎(AEP:acute eosinophilic pneumonia)
- 急性間質性肺炎(AIP:acute interstitial pneumonia)
- 肺水腫
- びまん性肺胞出血
- 薬剤性肺障害
急性間質性肺炎
・病理学的にはDADを示し、ウイルス性肺炎とは病理学的に同一。
・なので画像でも鑑別は困難。
・CTにて両側に広範なすりガラス影を認め、進行すると背側では吸収値が高くなる。
感染か非感染性かの鑑別に重要なCT所見
より感染を疑う所見
- 小葉中心性陰影および気道内粘液栓による分岐状影。
- 区域性分布、区域気管支を中心とした楔形のコンソリデーション。