閉塞性細気管支炎(bronchiolitis obliterans;BO)
- 細気管支の壁が線維性の全周性肥厚をきたし、気道内腔が狭窄〜閉塞が生じた結果、高度の不可逆性の閉塞性換気障害をきたす疾患。
- 症状としては、遷延する咳嗽、喘鳴、労作時呼吸困難がある。
- 原因としては、薬剤性(アマメシバなどのサプリメントを含む)、感染性(マイコプラズマ肺炎、ウイルス肺炎など)、特発性、膠原病(関節リウマチ、シェーグレン症候群)に伴うものなど様々。
- 最近では、骨髄移植などの臓器移植後の移植片対宿主病GVHDとして発生する頻度が多い。
閉塞性細気管支炎の画像所見
- 胸部X線では過膨張および透過性亢進を認める。
- CTでは小葉中心性粒状陰影および中枢気管支拡張が認められる。
- 呼気CTでのモザイクパターンが特徴的。気道病変によるair-trappingを生じた部位が低吸収域として認められ、正常肺とのコントラストがモザイク状に見える
※COPDでも呼気CTでair-trappingを生じることがあるが、同時に肺気腫を伴うことが多い。
症例 6歳男児 繰り返す肺炎
引用:radiopedia
(呼気CTではありませんが)エアトラップ(air trapping)と正常な実質を示すモザイクパターンを両側に認めています。
閉塞性細気管支炎を疑う所見です。