【胸部】症例4

【胸部】症例4

【症例】70歳代女性
【主訴】発熱、意識障害
【現病歴】3日前より39℃の発熱を認めていた。2日前に近医受診したが、インフルエンザ迅速検査陰性であり、点滴治療されていた。1日前より、つじつまの合わないことを言ったり、独語があり、本日当院神経内科受診。SpO2低下、肺野に陰影を認め、当院呼吸器科紹介となる。
【生活歴】3年前よりインコを飼っている。1ヶ月前に温泉旅行あり。週に1度ジムでプールにいって風呂に入る。海外渡航歴なし。夫と2人暮らし。築43年の一軒家、大掃除はしていない。喫煙歴:never smoker、飲酒歴:なし。

【身体所見】BT 37.9℃、BP 116/67、HR 60台、呼吸数 16回/分、SpO2 96%(O2 4L)、呼吸音:両側中肺野で軽度のcoarse crackle認める。wheeze(-)、心音:整、no murmur、明らかな神経学的異常所見認めず。
【既往歴】神経鞘腫にて手術歴あり。気管支喘息。
【データ】WBC 3200、CRP 2.75、インフルエンザ迅速反応:A型陽性

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両側上下葉を中心に区域性に広がるすりガラス影〜一部浸潤影を認めています。

すりガラス影が主体です。

また、一部では気管支壁肥厚を認めています。

気管支肺炎のパターンで、すりガラス影が主体です。

かつインフルエンザA型陽性でWBCが上昇していないといったことから、まず考えるべきはインフルエンザ肺炎です。

  • クラミジア・ニューモニエ抗体-IgG 0.59→陰性
  • マイコプラズマ/PA <40
  • オウム病クラミジア/CF <4

で、これらは否定されました。

また明らかな細菌の混合感染を疑う所見を認めず、結果的にインフルエンザ肺炎と診断されました。

 

診断:インフルエンザ肺炎

 

※意識レベルの低下として、インフルエンザ肺炎に伴う低酸素・高熱などが考えられました。入院後意識状態は改善し、その後も意識レベル低下は認めませんでした。

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