当サイトでは、
CT画像、MRI画像(特に救急画像)を読める医師、放射線技師
を増やし、画像診断という分野において医療の質を上げていくことを目標としています。
身体所見や採血結果などから画像検査が必要だと思っていても
「撮影しても読めないから、オーダーするのやめよう」
「撮影したら画像という証拠が残るから、オーダーするの微妙だな」
と言った不安・恐怖から画像検査をためらうことがあるかもしれません。
しかし、画像を読めるようになれば、非放射線科医であっても自信を持って適切に画像検査のオーダーをすることができます。
異常に多い画像装置、足りない放射線科医
- 日本の人口100万人あたりCT保有数は107.2台(G7平均の25.2台、OECD関連国の25.4台)
- 日本の人口100万人あたりMRI保有数は51.7台(G7の平均25.8台、OECD関連国の平均15.2台)
と、日本における人口あたりのCT装置、MRI装置は他の先進国よりもダントツに多い1)ことが知られています。
にもかかわらず、CTやMRIの画像診断を専門とする放射線科医は足りておらず(放射線診断専門医は日本に約5,600人しかいない)、CT装置やMRI装置があるけれど、放射線科医の常勤がいないという病院が非常に多いのが現実です。
また特に夜間などの救急の時間帯に撮影したものを放射線科医がその場で読影する施設(放射線科医が読影のために当直をしている施設)は極めてまれです。
つまり、CTやMRIの画像検査を依頼した医師は、自分である程度読影できる必要があるということです。
画像診断のスキルをいかに習得するか?
ところが、画像診断のスキルを習得する機会というのはなかなかありません。
画像診断に関する書籍はたくさん出版されていますが、画像診断は連続画像で行うものであり、病変部位だけを切り取った静止画である書籍を読んで習得することは極めて非効率的です。
当サイトでは、可能な限り効率的に習得していただくシステムを構築しています。
それが、
- スマホ・タブレット対応した連続画像を読んでいただく。
- 読影した所見を提出していただく。
- 解答を確認していただく。
という能動的・参加型学習スタイルです。
管理人が考える画像診断能力を効率的に上げる方法についてはこちら→救急画像診断力を効率的に上げる方法
画像診断は1日にして成らず
そんな可能な限り効率的にした画像診断習得システムですが、残念ながら1日や1週間などの短期詰め込みで画像診断を習得できるものではありません。
このシステムはあなたに魔法をかけることはできないのです。
あなたは、このシステムを使ってコツコツと積み上げていく必要があります。
- メールボックスに症例を届ける。
- 締め切りを設ける。
- 所見を提出しないと解答を見られない。
といったスパイスを効かせてそのお手伝いをさせていただきます。
ESPRESSOで見たやつだ!
そして、近い将来、実際の臨床の現場で、
「あ!これ、ESPRESSO画像診断で見たやつだ!」
と画像診断力が上がったことを実感していただければ、これに勝る喜びはありません。
参考
1) OECD.Stat