目次
直腸癌の場所による分類の大まかな目安と術式
病気がみえる vol.1 消化器を改変
症例 70歳代女性 直腸癌Ra中心
左:注腸透視、右:造影MRI(脂肪抑制造影T1強調像)
注腸透視にてRaにapple core signあり。
造影MRIにおいても同部に造影効果を有する壁肥厚あり。
Raを中心とする直腸癌と診断されました。
直腸癌の場所の分類と治療法
Rs:直腸S状部
- 岬角〜S2下縁→高位前方切除術
Ra:上部直腸
- 〜腹膜反転部→低位前方切除術
Rb:下部直腸
- 〜恥骨直腸筋付着部上縁→腹会陰式直腸切断術(Miles手術)
低位と高位の違い
- 切離線が腹膜反転部より高位にある場合→高位前方切除
- 切離線が腹膜反転部より低位にある場合→低位前方切除
直腸切断術
- 癌が肛門近く、下部腸管や肛門管に存在する場合。
- 口側断端は人工肛門になる。
3種類ある。
- 腹会陰式直腸切断術(Miles手術):肛門側からの手術操作を加えて切断する。通常はこれ。
- 腹仙骨式直腸切断術:仙骨方向から郭清を行なう。
- Hartmann手術:遺残直腸を閉鎖し、結腸口側を人工肛門とする術式。
肛門癌
- Miles手術+鼠径部リンパ節郭清。
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