食道癌のリンパ節転移
食道癌は転移しやすいリンパ節がありますので覚えておきましょう。
転移しやすいリンパ節
Iu(胸部上部食道)、Im(胸部中部食道)の場合
- 頸部(#101、104)
- 縦隔部(#106rec、108、110)
- 胃上部(#1、2、3)
Ei(胸部下部食道)、Ea(腹部食道)の場合
- 縦隔部(#106rec、110)
- 胃上部(#1、2、3)
に高い転移率を認める。
- 中でも、#106recR(右反回神経リンパ節)は転移頻度が高い。
Mindsより引用改変
症例 70歳代男性 胸部上部〜中部食道癌
既知の食道癌。#106recRにリンパ節あり。サイズは小さいが転移の可能性あり。
動画で学ぶ食道癌リンパ節転移(#106recR)に再発
■キー画像
リンパ節転移の評価
- 食道癌は他の消化器がんと比較して早期よりリンパ節転移をきたす。
- 短径10mm以上を有意とする。ただし、サイズ腫大を認めない転移も多くあることから、短径5mm以上を有意とするという意見もある。
- 逆に短径10mm以上でも陰性のこともあるので注意。
- 造影CTでリング状濃染や不均一な内部構造、動脈相における早期濃染は転移リンパ節を示唆する所見。