先に結論:成人の小脳萎縮の鑑別
- 成人の小脳萎縮では、まず小脳に梗塞・出血・炎症などの信号異常がないかを確認します
- 脳幹(橋)の萎縮も伴うなら脊髄小脳変性症(多系統萎縮症など)を考え、小脳だけの萎縮ならアルコール・抗てんかん薬(フェニトイン)などの薬剤・傍腫瘍性症候群なども考えます
- 飲酒歴・服薬歴・症状の進み方・家族歴を確認することが鑑別の近道です
成人の小脳萎縮の鑑別疾患

- 小脳にCTやMRIで異常濃度、信号がある場合は、脳血管障害、脳炎後、熱中症などによる変化を考える。
- 脳幹萎縮を伴っている場合は、脊髄小脳変性症の可能性を考慮する。
- 脳幹萎縮を伴わず小脳萎縮のみの場合は、小脳失調の有無に着目する。小脳失調ありの場合は脊髄小脳変性症の可能性を考慮。なしの場合は、抗てんかん薬などの薬剤性、アルコール多飲などを考慮、それらもない場合はミトコンドリア脳症も考慮する。
- 他、多発性硬化症、外傷後変化、傍腫瘍性神経症候群、慢性期のてんかん、放射線治療後、後頭蓋窩の手術後、ビタミンB12欠乏、抗癌薬などの中毒性、重金属が原因となることがある。
参考文献:画像診断 Vol.42 No.11 増刊号 2022 P18-21
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