periportal collar(halo) signとは?

  • 単純CTもしくは造影CTで肝臓の(胆管拡張以外に)門脈周囲に沿った低吸収の帯状域を認めることがあり、periportal coIIar(halo)と呼ばれる。
  • MRIではT2WIで同部位は高信号として認められperiportal abnormal intensity:PAIと呼ばれる。
  • 組織学的には門脈域に生じた炎症性変化、リンパ浮腫。

periportal collar(halo) signの鑑別診断は?

periportal collar signの原因とならないのは?

  • 肺炎
  • 右心不全
  • 急性肝炎
  • 急性胆のう炎

正解!

不正解...

正解は肺炎です。

肺炎はperiportal collar signの直接の原因とはなりません。

問題に戻る

症例 30歳代男性 急性肝炎に伴うperiportal collar

periportal collar

門脈周囲両側に低吸収域を認めており、periportal collarを疑う所見です。

症例 60歳代男性 右心不全に伴うperiportal collar

periportalcollar

門脈周囲両側に低吸収域を認めており、periportal collarを疑う所見です。

症例 60歳代男性 右心不全

periportalCT

門脈周囲両側に低吸収域を認めており、periportal collarを疑う所見です。

症例 30歳代男性 急性肝炎

periportal abnormal intensityperiportal abnormal intensity1

門脈両側に高信号を認めており、periportal abnormal intensity:PAIの所見です。

※CTでは、periportal collarと表現しますが、MRIのT2WIではperiportal abnormal intensity:PAIと表現します。

動画で学ぶ右心不全に伴うperiportal collar

動画で学ぶ急性肝炎に伴うperiportal collar (30歳代男性)

 

参考)肝胆膵の画像診断―CT・MRIを中心に (『画像診断』別冊KEY BOOKシリーズ) 

ご案内

腹部画像診断を学べる無料コンテンツ

4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。

胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ

1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。

画像診断LINE公式アカウント

画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。