クモ膜下出血(SAH)を画像で診断していく上で、解剖の理解が必要です。
そこで今回は、くも膜下腔の正常解剖と動脈瘤の好発部位についてまとめました。
SAHの画像診断。くも膜の正常解剖を知る!
まずは解剖です。どこに異常な出血があるのか、きちんと表現できるように、解剖学的用語を覚えましょう。
SAHとクモ膜下腔と動脈瘤の関係
クモ膜下腔の解剖
クモ膜下腔と血管の関係(あくまで大まかなイメージ)
動脈瘤の好発部位
SAHのCT所見
動画で学ぶクモ膜下出血の血腫の分布
※動画の中の、内頸動脈後交通動脈分岐部動脈瘤の部位と、中大脳動脈瘤分岐部動脈瘤の部位が誤って逆になっておりますのでご注意ください。
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参考文献)
- 画像診断2007年6月 くも膜下出血の画像診断 大阪市立大学 下野太郎先生
- 臨床画像2009年4月増刊号 救急画像診断 くも膜下出血 亀田総合病院 菊池陽一先生
- 画像診断2010年8月くも膜下出血の画像所見 富山大学 野口京先生
■動脈瘤の好発部位
ICA-PCAとMCAの指示の矢印逆では?
OK様
ご指摘いただきありがとうございます。おっしゃる通りで、基本的な誤りをしておりました。早速修正しました。
今後ともおかしなところがございましたら指摘いただけると幸いです。ありがとうございました。
いつも参照させて頂いております。ありがとうございます!
頭部外傷後に撮影する頭部CTで、両側後頭葉の大脳穹窿部が灰白質よりやや高い吸収(CT値50程度)になっているのを認めることがあります。臨床的症状と合わせながらの判断かもしれませんが、静脈洞などの正常構造なのか、アーチファクトなのか、外傷性SAHなのか、判断に困ることがあります。鑑別に役立つCT画像所見は何かありますでしょうか?
いつもお世話になっております。
たくさん学ばせていただきありがとうございます。
動画:くも膜下出血をシェーマで理解する【画像診断チャンネル】SAH
の1:10のところで、
おそらく内頸動脈後交通動脈分岐部と中大脳動脈(MCA)分岐部の位置が入れ替わっていると思われます。
宜しくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます。
他の方もコメントで指摘してくださっておりますし、動画の下に吹き出しで修正しております。
youtubeは動画の差し替えができないのでご了承ください。