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縦隔の分類

  • 縦隔は肺を除くすべての胸部内臓および構造を含む領域。
  • 前方は胸骨,後方は胸椎体前面,上方は胸郭入口部,下方は横隔膜で囲まれた領域と定義される。
  • 前縦隔・・・気管前面から心臓後面で形成される線より腹側
  • 後縦隔・・・椎体前縁より1cm背側の線より背側。
  • 中縦隔・・・これらに挟まれる領域

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☆縦隔腫瘍取扱い規約第1版が2009年に発行され、縦隔の区分法については新しく CT の横断像をその基準としている。

縦隔上部
  • 縦隔の上縁から左腕頭静脈が気管正中線と交差する高さまでの縦隔。
  • 前外側縁は内胸動静脈外縁,腕頭静脈外側縁または鎖骨下動脈第一分節外側縁。
  • 後外側縁は横突起の外縁で後胸壁に立てた垂線。
上縦隔の最下スライス(ここより上部が縦隔上部)

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前縦隔
  • 左腕頭静脈が気管正中線と交差する高さから下方,横隔膜に至る高さの縦隔。
  • 前縁は前胸壁後面で境界され,後縁は頭尾方向の位置および左右により異なるとされている。
  • 左は左腕頭静脈前縁,左鎖骨下動脈,大動脈後縁,肺動脈幹,左主肺動脈前縁,上肺静脈,下肺静脈,心臓後縁より形成。
  • 右は上大静脈前縁,上肺静脈,下肺静脈,心臓の後縁により形成される
中縦隔
  • 左腕頭静脈が気管正中線と交差する高さから下方,横隔膜に至る高さの縦隔であり,心臓,左腕頭静脈,上大静脈の後方,食道および気管,主気管支とその周囲とされている。
  • 後縁は椎体の前縁から 1 cm 後方とする。
後縦隔
  • 左腕頭静脈が気管正中線と交差する高さから下方,横隔膜に至る高さの縦隔椎体の周囲とするが,その前縁は椎体の前縁より 1 cm 後方と定められている。
  • 外側縁は,横突起外縁で後胸壁に立てた垂線とする。

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縦隔疾患の好発部位

前縦隔 胸腺腫、胸腺癌、悪性リンパ腫成熟奇形腫、悪性胚細胞性腫瘍、縦隔内甲状腺腫、胸腺嚢胞心膜嚢胞リンパ管腫
(uncommon)胸腺脂肪腫、神経原性腫瘍、副甲状腺腫、傍神経節腫瘍、胸腺脂肪腫、大網ヘルニア
中縦隔 悪性リンパ腫、縦隔内甲状腺腫、前腸嚢胞(気管支原性嚢胞、食道嚢胞)、心膜嚢胞、リンパ節腫大、食道裂孔ヘルニア
(uncommon)神経原性腫瘍、副甲状腺腫
後縦隔 神経原性腫瘍
(uncommon)椎体腫瘍、髄膜瘤、神経腸管嚢胞、奇形腫

関連記事)胸部CTで前縦隔腫瘤!鑑別診断は?経過観察は?

画像で見るところ

  • 単純CT、造影CT(後期相も)、MRIを撮影する。
  • 被膜、隔壁、石灰化、脂肪、充実成分、嚢胞、
  • 壊死、出血について評価する。

単純CT

  • 石灰化(CT値>100HU)脂肪(CT値<-30HU) を評価。

造影CT

  • 充実成分、嚢胞、壊死について評価。

MRI

T1WI T2WI
被膜、隔壁 low low
脂肪 high high
嚢胞 low 強いhigh
壊死 low high
出血 出血の時期によりさまざま
  • 嚢胞が疑われるときはDWIにてhighを確認。
  • 脂肪成分の評価のためにT1WI fsを追加。
  • いずれの腫瘍でもT2WIが最も情報が多い。

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