【腹部TIPS】症例55 解答編

症例55

【症例1】80歳代男性

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左腎上極に石灰化を有する1箇所の隔壁構造を認めています。

嚢胞は2房性です。

嚢胞壁に不整な壁肥厚や壁在結節を疑う所見を認めません。

これは、bosniak分類Ⅱ相当の嚢胞となります。

 

【症例2】50歳代男性

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同じように左腎上極に1箇所の隔壁構造を認めています。また嚢胞壁に小さな石灰化を認めています。

冠状断像で見ると、隔壁構造は1つではなく、2つあることがわかります。

嚢胞壁に不整な壁肥厚や壁在結節を疑う所見を認めません。

これも、bosniak分類Ⅱ相当の嚢胞となります。

 

 

 

bosniak分類Ⅱ相当の嚢胞とは?

2つ以下の薄い隔壁をもち、わずかな石灰化を有することもある嚢胞です。

あるいは、3cm以下の高吸収嚢胞がこれに該当します。

 

 

診断:腎嚢胞(bosniak分類Ⅱ)

 

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お疲れ様でした。

今日は以上です。

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