
【頭部】TIPS症例41
【症例】60歳代 女性
スクリーニング
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異常所見と診断は?
右側頭部後方に均一な石灰化腫瘤を認めています。
サイズは大きめですが、接する脳実質に浮腫性変化は認めていません。
骨条件で見てみますと、腫瘤が接している頭蓋骨は内板側が不整に肥厚しています。
骨腫瘍があるわけではなく、このような所見を見た場合に考えなくてはならないのが、髄膜腫です。
髄膜腫はこのように内板側に骨の肥厚を認めることがあります。(時に外板側に形成することもある)。
診断:髄膜腫疑い
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お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
fibrous dysplasiaとの区別がうまくできていなかったです。間違えることで良い知識となりました。ありがとうございます。
アウトプットありがとうございます。
fibrous dysplasiaの場合はすりガラス状の骨の変化と骨肥厚を来しますが、今回のように明らかな突出する腫瘤を形成することは通常ありません。
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骨条件での不均一な石灰化の所見が特徴的ですね
アウトプットありがとうございます。
そうですね。それに加えて頭蓋骨に硬化があればより特徴的です。