Freiberg病(フライバーグ病)
- 中足骨頭の外傷によると考えられる無腐性骨壊死。Freiberg’s infarctionとも呼ばれる。
- 好発年齢は10歳代で、女子に多い(75%)。
- 多くは第2中足骨に起こるが、時に第3、4中足骨にも起こる。
- 第1中足骨の短縮→第2中足骨に負担がかかり、発症に関連するとされる。
- 思春期女性に好発する理由として、ハイヒールなどの踵の高い靴を履くことで、慢性的なストレスがかかるといわれている。
- 通常片側性だが、両側に見られることもある。
- 症状は、局所の痛み、圧痛、腫脹、運動制限など。
FREIBERG病の画像所見
- 単純X線にて第2中足骨の遠位端の扁平化硬化を認める。また二次性の変形性関節症を引き起こす。
- 通常、単純X線で診断されるが、中足骨頭が圧潰する前はMRIでのみ診断可能。
症例 20歳代女性
CT で、第 2 中足骨頭部が皮質の不規則性、皮質下骨折、および硬化症を伴う関節下吸収の混合あり。MR は、骨髄浮腫を伴う関節面の遠位の平坦化を示し、第 2 中足骨頭部と体幹全体で正常な骨髄信号も失われている。 第 2 中足趾節関節での反応性関節液貯留あり。
Freiberg病に合致する所見です。
引用:radiopedia
骨端症の好発年齢による分類
- 5-10歳:Perthes病、Kohler病、Calve扁平椎、Panner病
- 10-15歳:Osgood-Schlatter病、Scheuermann病
- 15-20歳:Freiberg病←女性に多いのはこれだけ!!
- 20歳以上:Kienbock病
中足骨付近に痛みをきたす疾患
- 疲労骨折
- Freiberg病
- 中足趾骨関節の関節炎、脱臼
- 腱鞘由来のガングリオン
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