先に結論:腰椎MRIの正常解剖の見方
- 腰椎はL1〜L5の5個で、その下に仙骨があります。MRIは矢状断(横から)で全体の並び・椎間板・脊柱管の広さを、横断像(輪切り)で各高さの椎間板と神経根の関係を見ます
- 正常の椎間板はT2強調像で中心(髄核)が白く、年齢とともに水分が減って黒っぽくなります。この椎間板変性の程度は、T2強調像の信号と椎間板の高さをもとにPfirrmann分類(grade I〜V)で再現性よく評価できます(Pfirrmann 2001)。脊髄はL1〜L2あたりで終わり(脊髄円錐)(成人504例のMRIで平均はL1椎体の下1/3;Saifuddin 1998)、その下は馬尾(神経の束)が脊柱管の中を下ります
- 神経根は同じ番号の椎骨の下の椎間孔から出ます。よくある後外側のヘルニアでは、1つ下の神経根が押されます(例:L4/5のヘルニア→L5神経根、L5/S1→S1神経根)。一方、椎間孔外(far lateral)ヘルニアは全ヘルニアの7〜12%で、L4/5とL3/4に多く、同じ高さで出ていく神経根を圧迫します(例:L4/5の外側ヘルニア→L4神経根)(Epstein 2002)。正常像と比べることで、どの神経が押されているかがわかります
腰椎MRI正常解剖ツール
先日より、腰椎MRI画像ツールを公開しています。横断像と矢状断像の2方向あります。クルクルしながら学べます。
【ツール】

- 横断像:http://medicalimagecafe.com/tool/lumbar/01.html
- 矢状断像:http://medicalimagecafe.com/tool/lumbar/02.html
このツールを生かすのは主にヘルニアなどによる脊柱管狭窄、神経孔の狭小化との関係を見るときに正常像として役立ちます。
特に悩ましい何番の神経根が押されているのかも明瞭にわかるようになりますので、是非ご活用ください。
【動画】

も参照してください。
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参考文献
- Saifuddin A, Burnett SJ, White J. The variation of position of the conus medullaris in an adult population. A magnetic resonance imaging study. Spine (Phila Pa 1976). 1998;23(13):1452-6. PubMed
- Pfirrmann CW, Metzdorf A, Zanetti M, et al. Magnetic resonance classification of lumbar intervertebral disc degeneration. Spine (Phila Pa 1976). 2001;26(17):1873-8. PubMed
- Fardon DF, Williams AL, Dohring EJ, et al. Lumbar disc nomenclature: version 2.0: Recommendations of the combined task forces of the North American Spine Society, the American Society of Spine Radiology and the American Society of Neuroradiology. Spine J. 2014;14(11):2525-45. PubMed
- Epstein NE. Foraminal and far lateral lumbar disc herniations: surgical alternatives and outcome measures. Spinal Cord. 2002;40(10):491-500. PubMed
- Schizas C, Theumann N, Burn A, et al. Qualitative grading of severity of lumbar spinal stenosis based on the morphology of the dural sac on magnetic resonance images. Spine (Phila Pa 1976). 2010;35(21):1919-24. PubMed
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