目次
アルコール関連脳病変のまとめ
・エタノールの一次性(直接性)障害:神経毒性(大脳皮質/小脳変性、末梢神経障害)
・まれな二次性可逆性合併症:Wernicke脳症
・その他、多くの間接的影響(外傷,低栄養など)
アルコール関連脳病変
・エタノール:小脳虫部上部に強い萎縮、びまん性萎縮。 ・メタノール:両側被殻の出血性壊死 ・Wernicke脳症:乳頭体の高信号、±造影効果
慢性エタノール中毒
・側脳室の対称性拡大
・脳溝開大、大脳縦裂/Sylvius裂の開大
・摂取量に依存する。
・白質病変(T2強調像,FLAIRで高信号):両側側脳室周囲、脳梁:孤立性/融合性、Marchiafava-Bignami病:脳梁中部の壊死はほぼ特異的。
メタノール中毒
・メタノール→ホルムアルデヒド→ギ酸→炭酸ガス、水と分解される。ギ酸がanion gap アシドーシスを惹起。
・被殻、視神経に選択的毒性。
・メタノールを含む製品:不凍液、ペンキ除去剤、コピー液
・両側被殻の出血性壊死。
・白質病変:出血性皮質下壊死、しばしば視神経も障害。
Wernicke脳症
・T1強調像:乳頭体の造影効果
・T2強調像:第3脳室周囲、視床内側、中脳水道周囲灰白質の高信号。
参考)画像診断ポケットガイド 脳Top100診断
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。3000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。
関連記事はこちら
