DNT:Dysembryoplastic Neuroepithelial Tumor
・WHO分類 grade Iの良性。原発性脳腫瘍の1%未満。
・大脳皮質に局在する良性腫瘍。時に皮質下白質。
・神経細胞とグリアが多結節性に増殖、cortical dysplasiaを伴う。
・側頭葉に好発(6割)>前頭葉(3割)
・皮質の細胞構築の異形成的な性格。皮質形成異常をしばしば伴う(8割)。
・多くは小児期、若年期にてんかん発作で発症。ほとんどが難治性けいれん。
・全摘により予後良好。
DNTの画像所見
・皮質内または皮質下に存在。
・T2強調像で強い高信号、境界は明瞭。周囲浮腫なし。
・多房性の嚢胞状で、中隔を有することが多い。
・嚢胞状の成分が、T1強調像で低信号を呈するが、厳密には豊富な粘液基質を反映しており、偽嚢胞(pseudocyst)と呼ばれる。
・この偽嚢胞(pseudocyst)はしばしば頭蓋骨を圧迫して、高頻度にremodelingを起こす。
・皮質を底辺とする三角形の形。
・造影効果はないことが多いが、1/3でリング状、斑状、結節状の造影効果あり。
・石灰化は20-36%。
・近接した骨を圧排変形し菲薄化を伴う。