Marchiafava-Bignami病とは?
- 栄養状態不良な患者の脳梁に特徴的な浸透圧性脱髄疾患。読み方は、マルキアファーヴァ-ビニャミ病。
- 大部分がアルコール多飲者。もともとイタリアの赤ワインを飲む人の病気として報告された。
- ビタミンB1欠乏と関連し、Wernicke脳症を合併していることが多い。
- ビタミンB群や葉酸の投与が奏効することがあり、早期の発見のために画像診断が重要。
- 急性発症で痙攣、重篤な意識障害を呈することが多い(死亡率が高く、脳梁全体に異常が及ぶ)が、認知症や脳梁離断症状が年単位で進行する慢性型もある。
Marchiafava-Bignami病の画像所見
- 脳梁にT2強調像やFLAIR像で高信号領域が見られる。
- 横断像や冠状断像では脳梁病変は左右対称を示すことが多い。
症例 40歳代女性 急性頭痛と見当識障害を伴う慢性アルコール依存症
引用:radiopedia
脳梁の膨大部にT1WI低信号、FLAIR高信号があり、拡散制限(DWI高信号、ADC低値)を認めています。
Marchiafava-Bignami病と診断されました。