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圧迫骨折と破裂骨折の違いは?なんでも圧迫骨折にしてしまいがちですが、実は異なるものです。
今回は、圧迫骨折と破裂骨折の違いについてまとめました。

圧迫骨折と破裂骨折の違いは?

圧迫骨折(compression fracture)

  • 脊椎の上下方向に外力が加わると、椎体がつぶれて起こる。
  • 椎体前方部の骨折で、後方部は温存され、楔型を呈する。
  • 骨粗鬆症が基礎にあると起こりやすい。

compressionfracture1

破裂骨折(burst fracture)

  • 強い外力(墜落や交通外傷)が加わると破裂骨折をきたす。
  • 垂直方向(軸方向)に外力が加わって生じる。
  • 椎体後方部の皮質骨の破壊、高さの減少、骨折の脊柱管への陥入(椎体後壁の背側突出)、片側または両側の終板の損傷などが見られる。
  • 当然、圧迫骨折より不安定であり、圧迫骨折を安定型、破裂骨折は不安定型と呼ばれる。また圧迫骨折がその後、後方に及んで破裂骨折化することもあり。
  • Denis分類において前柱(anterior column)および中央柱(middle column)の損傷を伴う不安定型損傷であるため手術の適応となる。

burstfx

▶︎5つのタイプに分けわれる。

  • type A:椎体の上下の終板が骨折し、上下端で骨折が脊柱管に陥入
  • type B:上方の椎体終板の骨折。最多。
  • type C:下方の椎体終板の骨折
  • type D:回旋破裂骨折。椎弓根間距離の拡大、椎体の粉砕、椎弓の垂直骨折。骨片の脊柱管への陥入、椎体後方の高さの減少。
  • type E:側方破裂骨折。椎弓根間距離の拡大がある点で、側方圧迫骨折と区別される。

 

症例 70歳代女性 腰椎L1破裂骨折

burst fracture

L1に水平方向に骨折線あり。椎体背側にまで骨折線はおよび、椎弓には及ばない。破裂骨折の所見。

症例 70歳代男性 5mの高さより転落

burst-fracture-ct-findings

L3に水平方向及び垂直方向に骨折線あり。骨折の脊柱管への陥入(椎体後壁の背側突出)、片側または両側の終板の損傷が見られる。椎体背側にまで骨折線は及ぶ。また横断像では垂直方向に骨折線が多数あること、及び骨折に伴い脊柱管狭窄が生じていること、さらには左の椎弓にも骨折線があることがわかる。

骨折線は以下に説明するthree column theoryの前柱(anterior column)、中央柱(middle column)、後柱(posterior column)にも及ぶ。これらから破裂骨折と屈曲伸展損傷の複合型損傷(combined flexion-distruction injury and burst fractture)の所見。

3領域に骨折を認める極めて不安定なタイプ。

症例 20歳代男性 腰椎L3破裂骨折

burst fracture CT findings

破裂骨折の様子を動画で見てみる。

 

まとめると
  • 椎体腹側部分の骨折→圧迫骨折
  • 椎体背側部分の骨折→破裂骨折
  • 水平骨折で椎体から椎弓部分にまで骨折線が及ぶ→Chance骨折(屈曲伸展損傷によって起こる)

Denisのthree column theoryとは?

  • 1983年にDenisにより脊柱を3つの構成要素に分類した、three column theoryが提唱された。
  • 椎体を前柱(anterior column)、中央柱(middle column)、後柱(posterior column)の3つに分け、中でも中央柱が重要であり、ここに外傷が及ぶものは不安定骨折と分類した。
  • またこれに基づき、胸腰椎損傷を圧迫骨折、破裂骨折、Chance骨折、脱臼骨折の4カテゴリーに分類した。

denisthreecolumn

今回の破裂骨折の症例はいずれも中央柱(middle column)に及んでいますね。

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