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脳膿瘍(brain abscess)

  • 感染経路は血行性もしくは直接進展(副鼻腔,中耳乳突蜂巣)開頭術後
  • 病理像は脳炎(2週間)→壊死および被包化膿瘍(2週間以降)。
  • 単発のことも多発のこともある。
  • 診断後は、全身の感染源右左シャントなどの検索をする。
  • 炎症反応に乏しい症例があるので注意が必要。
  • 脳室に穿破を起こすと予後不良。

関連)脳膿瘍とは?症状や診断、治療法のまとめ!MRI画像あり。

脳膿瘍の画像所見

  • CTよりもMRIにおいて感度が高い。
  • 被膜がリング状増強効果を示す。被膜の厚みは比較的均一であるが、脳表では厚いことがある。膿瘍の被膜はT1WIで高信号、T2WIで低信号になることがある。※T2WIで低信号は脳膿瘍に特徴であり、Mφの産生するフリーラジカルによる。
  • ただし被膜形成前は典型的なリング状を示さず、不規則な造影効果を示し、悪性神経膠腫との鑑別が問題になる。
  • 浮腫や周囲へのmass effectの程度はさまざま。被膜を形成して膿瘍が成熟すると軽減するとされる。
  • DWIで著明な高信号、ADCにて低下を来す。膿性内容がADCの低下を来す。
  • SWIでdural rim sign(同心円状の辺縁の低および高信号)は脳膿瘍に特徴的。
  • 鑑別は壊死性脳腫瘍(転移や膠芽腫)など。被膜の厚みが不均一で、充実部があれば腫瘍を疑う。

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症例 70歳代女性 脳膿瘍+脳室へ穿破し、脳室炎を合併

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症例 50歳代女性

F1.large SWIでdural rim sign(同心円状の辺縁の低および高信号)は脳膿瘍に特徴的。

AJNR 33:1534-1538,2012


症例 69 歳の男性。3 日前から意識障害が出現。

brain abscess2005年放射線科診断専門医試験問題8より引用。

左前頭葉白質にリング状に辺縁が造影される腫瘤あり。周囲白質には広範な浮腫、mass effectあり。リングはT2IWにおいて、やや低信号を呈し、T1WIで淡い高信号、比較的明瞭な造影効果を有する。内部は、DWIにて著明な高信号を示している。脳膿瘍を疑う所見。

症例 70 歳代の女性。左側脱力と顔面麻痺。

brain abscess2014年放射線科診断専門医試験問題15より引用。

右前頭葉に腫瘤を認めており、周囲白質には広範な浮腫、mass effectあり。リングはT2IWにおいて、やや低信号を呈し、T1WIで高信号を呈しており、脳膿瘍を疑う所見。

症例 10 歳代の男児。頭痛と嘔吐。

brain abscess2012年放射線科診断専門医試験問題12より引用。

DWIで高信号、ADCは低値。造影でリング状に濃染されている。脳膿瘍を疑う所見。

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