【胸部】症例1
【症例】30歳代 男性
【主訴】咳、発熱
【現病歴】1週間前ほどから咳が持続しており、3日前から全身倦怠感が生じていた。近医受診するも改善せず当院受診。
【既往歴】なし
【内服薬】なし
【身体所見】意識清明、BT 39.2℃、BP 152/68mmHg、PR 56bpm、lung : dyspnea(-)、clear、no rales
【データ】WBC 4900、CRP 11.66
画像はこちら
左下葉S6に一部で癒合する小葉中心性の粒状影〜結節影および気管支壁の肥厚を認めています。
いわゆる気管支肺炎のパターンで病変が広がっていることがわかります。
診断:気管支肺炎
でもいいのですが、今はもうちょっと病原体を絞れないでしょうか?
- 若年者
- 咳が強い
- 白血球上昇を欠いている
- 気管支壁肥厚が目立つ
- 小葉中心性の粒状影〜結節影の分布を来している
ということから、あの病原体を思い浮かべましょう。
そう、マイコプラズマ肺炎です。
検査からもマイコプラズマ肺炎と診断されました。
診断:気管支肺炎(マイコプラズマ肺炎疑い)
※もちろん肺結核(Tb)の除外は必要です。
~~カルテより抜粋~~
臨床症状と画像所見からマイコプラズマ肺炎が疑わしいと考えられ、AZM 500mg/dayの点滴注射を開始した。また、通常の市中肺炎も考慮に入れ、ABPC/SBT 1.5g×4回/dayで治療を開始した。
第3病日の採血では、CRP 4.00と炎症症状は軽快しており、発熱は軽減し胸部XP上の浸潤影も改善が見られた。そのため、AZM 500mg/dayを内服に切り替えて経過を見ていた。
第6病日の採血では、炎症所見はほぼ正常域まで改善しており、発熱や咳の改善を認めた。また胸部XPの透過性の改善も認めた。そのため退院となった。
来院時
- マイコプラズマニューモニエ(CF)4未満、
- マイコプラズマニューモニエ(PA)40未満
10日後(外来)
- マイコプラズマニューモニエ(CF)16
- マイコプラズマニューモニエ(PA)640
→ペア血清(感染初期と回復期の血清)で4倍以上の上昇を認めており、マイコプラズマ肺炎と診断されました。
起因病原体と呼吸器感染症の画像パターンの関係として以下の表が報告されています。
今はマイコプラズマ肺炎ですので、気管支肺炎パターンが多く、肺胞性肺炎パターンのこともあり、小葉中心性の分布になることもあるということです。
大まかな目安ですが是非参考にしたいです。
関連:
【胸部】症例1の動画解説
肺炎の広がり方による分類の解説動画
2次小葉と末梢について
小葉中心性の分布とは
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
待望の胸部編ありがとうございます。中枢よりの気管支壁肥厚を伴った気管支炎ということで、「成人市中肺炎診療ガイドライン」の非定型肺炎と細菌性肺炎の鑑別法に当てはめ、まずはマイコプラズマ肺炎を考えました。
「呼吸器感染症の画像パターン」の表はとてもまとまっていて、今後、活用させて頂きます。
アウトプットありがとうございます。
>待望の胸部編ありがとうございます。
まだ作っている途中ですが、得意の自転車操業にすることで、モチベーションを上げる作戦です(^_^;)
>まずはマイコプラズマ肺炎を考えました。
さすがです!
>「呼吸器感染症の画像パターン」の表はとてもまとまっていて、今後、活用させて頂きます。
そうなんです。かなり使えます。是非ご活用ください。
今回も胸部コンテンツを作っていただきありがとうございます。
今回もなんとか最後までやり抜きます!
高熱と.続く咳、WBC値が低い
というだけで
マイコプラズマかなと思ってしまいました。
今回はまぐれで当たりました。
画像も参考にしましたが、
小葉中心性の粒状影があるなあ
気道性病変かな?
と思いこじつけてマイコプラズマと書いてしまいました。
今回の症例は典型的はマイコプラズマの画像パターンでしょうか?
胸部は同じ病変でも多くの画像パターンをとることが多いと聞きました。
胸部は腹部、頭部と比べて
画像診断が難しく感じます。
(僕だけかな?)
今回もよろしくお願いします。
ひとつだけ質問ですが
左上葉S4.5あたりにある黒い抜け像は
https://遠隔画像診断.jp/archives/10907
わ、参考にしますと
小葉中心性の肺気腫になるのでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
>画像も参考にしましたが、
画像診断の講座です(^_^;)
>ひとつだけ質問ですが
左上葉S4.5あたりにある黒い抜け像は
アーチファクトだと思われます。
小葉中心性の肺気腫は喫煙者に多いので30歳代男性では通常見られません。
肺炎の有無しか見れないほど素人ですが、頭部ESPRESSOのように終わる頃には色々考察ができるように取り組みたいです。
胸部CTは全然読めないので、本当にありがたいシリーズになりそうです。よろしくお願いいたします。
読影関連ではないのですが、今回CTをスクロールしたときにロードが遅く、結構チカチカしました。頭部ESPRESSOのときに縦型に変更されましたが、そのときも特にこのようなことはありませんでしたので、たまたまかもしれません。(ただネットワークはあまり混む時間でもなく、WiFi環境下でした。)
他の皆様が通常通りの動作だったのなら私の環境が悪いだけなので良いのですが、他にも同じような意見があればシステム的な問題かもしれないと思いました。
アウトプットありがとうございます。
よろしくお願いします。
>読影関連ではないのですが、今回CTをスクロールしたときにロードが遅く、結構チカチカしました。頭部ESPRESSOのときに縦型に変更されましたが、そのときも特にこのようなことはありませんでしたので、たまたまかもしれません。(ただネットワークはあまり混む時間でもなく、WiFi環境下でした。)
貴重なご意見ありがとうございます。
thin sliceを入れるとこうなるのかもしれませんね。
ちょっとこちらでも何人かに試していただき、チカチカするようならば、thin sliceを除くことも考えます。
なかなか始まらないので登録できていなかったのかとドキドキしてました笑.
1症例目で基本事項の説明が丁寧にあったので助かります.今後の症例では二次小葉に意識して読影しようと思います.
CTだけでなくレントゲンもしっかり読みたいと思います.
アウトプットありがとうございます。
>なかなか始まらないので登録できていなかったのかとドキドキしてました笑.
腹部は割とサクサク作れたのですが、頭部、胸部は作る方も重いですね(^_^;)
>1症例目で基本事項の説明が丁寧にあったので助かります.今後の症例では二次小葉に意識して読影しようと思います.
需要があってよかったです。
二次小葉意識してみてください。
>CTだけでなくレントゲンもしっかり読みたいと思います.
レントゲンは私も得意ではないので、職場の上司に確認しながら進めています(これも作業が停滞する原因となっています)。
待ち望んでた胸部ESPRESSOありがとうございます。
胸部は苦手意識が高くざっくりとした知識しかないのでとても勉強になります。
今回の動画で基礎的な部分を復習して症例をこなす事で胸部画像診断への苦手意識を払拭できたらなと思います。
アウトプットありがとうございます。
胸部はなかなか画像だけでは診断できないところが多いですが、できる範囲内で救急症例に臨んで見たいと思います。
よろしくお願いします。
待望の胸部でした。最初は基礎的なことを教えて下さりましたが、動画のボリュームが多く、しっかりついていけるように頑張ります。
アウトプットありがとうございます。
動画が多いのは最初だけなのでご安心ください(^^)
小葉中心性病変と胸膜との関連が分かりました。
アウトプットありがとうございます。
胸膜がspareされているという点が小葉中心性では重要ですね。
胸部TIPSに引き続き参加しました。本日から6週間よろしくお願いします。
肺炎とは分かりましたが、起因菌を想定するまで頭が回っていませんでした。
実臨床の場では、診断→治療へと結びつけるプロセスが大事だと実感しました。
今回の解説では、今後の基本となる内容だったのでしっかりと見直して明日以降の症例にも臨んでいきたいです。
アウトプットありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
>肺炎とは分かりましたが、起因菌を想定するまで頭が回っていませんでした。
とりあえず肺炎ぽいと分かることが重要ですが、起因菌がある程度推定できることがありますので、できるものはしていこうということです。
特に結核の除外は重要ですね。
>今回の解説では、今後の基本となる内容だったのでしっかりと見直して明日以降の症例にも臨んでいきたいです。
そうですね。基本的ですが、非常に重要な内容ですので、お時間あるときにご確認いただければ幸いです。
放射線科レジデント1年生目です。よろしくお願いします。
中枢の壁肥厚と小葉中心性パターンがあればいつもマイコプラズマ肺炎と飛びついてしまうのですが頻度的にそのような認識でいいのでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
画像的にはそうですが、年齢や症状、採血結果も見つつですね。
いきなりやらかしてしまいました(恥)
気管支肺炎の分布で上葉背側と下葉頭側の分布から「結核」と思い込んでしまいました。
マイコプラズマやレジオネラは、肺胞性肺炎の部分を有しており、crazy paving patternを呈するのが特徴と思っていたので、気管支肺炎のみで起こることが多くなっている、というのは知らなかったです。
勉強不足を恥じるとともに、ここで学習できたことに感謝いたします。
今回も、恥をかきながら頑張りますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたしますm(__)m
アウトプットありがとうございます。
※もちろん肺結核(Tb)の除外は必要です。
と記載があるように、結核は否定できませんので、場所や小葉中心性分布からも除外は必要ですね。
>今回も、恥をかきながら頑張りますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたしますm(__)m
大先輩にそのように言っていただくのは大変恐縮ですが(^_^;)
こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m
いつもお世話になっております。医学部5回生の者です。
まだCTの所見に関しまして、右も左もわからず、困っていたところでしたが、先生の解説を読ませていただいて少しずつ勉強させていただいています。
先生、基本がわかりませんので、動画を視聴させていただきたいのですが、このパスワードは何でしょうか。
メールで添付されていたパスをうっても開くことができません。
お手数をおかけすることになり、大変申し訳ございませんが、お時間のある時に教えてくださいますと幸いです。
質問ありがとうございます。
>先生、基本がわかりませんので、動画を視聴させていただきたいのですが、このパスワードは何でしょうか。
動画の上にそれぞれ、passは○○です。とパスワードが記載されています。
メールのパスワードはこのページを開くためのパスワードです。
よろしくお願いします。
肺結核を除外するポイントはなんでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
結核をこれで除外はできませんが、結核らしくなくマイコプラズマ肺炎らしいのは、
中枢側気管支壁肥厚
小葉中心性の結節影がサイズが大きめで癒合傾向にある
空洞がない、tree in bud appearanceがない
といった点ですかね。結核の場合は粒が小さいことが多いです。
ただし、これは結核ではないとは言えませんので、結核の検査して除外する必要があります。
待望の救急画像診断です。よろしくお願いしますm(_ _)m
とても分かりやすく、二次小葉や肺の間質の話がやっと腑に落ちたような感じがします。ありがとうございます。
medu4では、マイコプラズマと百日咳を対比して覚えるといいよと習いました。
マイコプラズマ(白血球→、CRPや赤沈など↑) 百日咳(白血球↑、CRPや赤沈など→)
治療はどちらもマクロライドやテトラサイクリン
肺の末梢だと肺動脈は二次小葉の中心を、肺静脈は二児小葉の辺縁を走行しますが、肺門部だと、太い動脈や静脈が二次小葉の辺縁を走行するらしいですね(´゚д゚`)(間違っていたら訂正お願いいたします)
アウトプットありがとうございます。
>百日咳(白血球↑、CRPや赤沈など→)
百日咳は基本小児ですね。
マイコプラズマ細気管支炎では、呼吸困難、強い咳嗽や喘鳴、低酸素血症を呈することが多い。
小児ではRSウイルスや百日咳菌なども細気管支炎をきたすとされているが、成人例ではきわめて希である。
(胸部X線画像診断Q&A P119)
胸部救急本当に楽しみにしていました!
リンパ路(広義間質)というのが本当に苦手で何度やっても本を読み返すの繰り返しでしたが、今回先生の解説でやっと心からすっきり「理解」することができました。ありがとうございました。
私も恥をかきながら覚えていきたいと思います!今回もまたよろしく御願いします!
アウトプットありがとうございます。
>リンパ路(広義間質)というのが本当に苦手で何度やっても本を読み返すの繰り返しでしたが、今回先生の解説でやっと心からすっきり「理解」することができました。
よかったです!!
>私も恥をかきながら覚えていきたいと思います!今回もまたよろしく御願いします!
私も同様です。誤りなどあればどんどん教えていただけたら幸いです。
コメント欄でのみなさんのご指摘や、補足などでよりコンテンツが強化されていくと考えています。
今まで不勉強であったためですが、新たなことがわかり非常に嬉しいです。左下葉S6に気道散布性に区域性に粒ー斑状影が多発していると考えました。参考にしている”胸部X線・CTの読み方やさしく教えます 中島啓著 羊土社”に区域性分布ではインフルエンザ菌肺炎、マイコプラズマ肺炎、肺抗酸菌感染症を考えよとあります。理学所見の乏しい、dry coughでマイコプラズマが最も考えられインフルエンザ菌肺炎も否定できないと考えました。肺炎球菌やクレブシエラなど肺胞性肺炎パターンを示すものでも初期は気管支肺炎パターンとなるので結局抗生剤でカバーはするのですが、細菌性肺炎の中でも、インフルエンザ菌肺炎は肺炎球菌やクレブシエラなどに比し、区域性分布を取りやすいのでこのような記載があるのでしょうか?それとも細菌性肺炎はそれがどのphaseを見ているかで画像は変わるので インフルエンザ菌を特に取り上げるのこの本は言いすぎなのでしょうか?著者でない方にお聞きするのは誠に申し訳ないのですが、(放射線科医の間では常識的なことなのかもしれませんが・・・)、ご教示いただければ幸いです。
アウトプットありがとうございます。
>細菌性肺炎の中でも、インフルエンザ菌肺炎は肺炎球菌やクレブシエラなどに比し、区域性分布を取りやすいのでこのような記載があるのでしょうか?
区域性分布はどの感染症も取りますが、肺炎球菌やクレブシエラは進行すると非区域性分布となります。
一方でインフルエンザ菌肺炎は非区域性とはなりにくいのでこのような記載なのではないでしょうか?
インフルエンザ菌肺炎ですが、COPDなどの基礎疾患を有する比較的高齢者(60歳以上)の市中肺炎で、気管支肺炎の画像所見が認められた場合、疑うべき起炎菌である。
(画像診断 Vol.33 No.12 2013 P1252)
と記載があります。
画像だけでは、気管支肺炎をみたら鑑別に挙げるべきなのかもしれません(ですので、言い過ぎではないと思います。)が、患者背景が今回は異なりますね。
お世話になります。初心者な質問ですみません。
肺の区域について覚え方はありますでしょうか。
先生の肝区域の覚え方がとてもよかったので、もしあればご教授いただけますとうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
アウトプットありがとうございます。
覚え方というのは、ブロンコ体操というのがあります。
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/5799
この記事内にもありますが、CTでの同定方法はこちらで動画解説しています。
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/training/chmo
肺野の解剖の解説から始めてくださり、知識の整理になりました。
全然本編とは関係ないことなのですが、肺の「間質」という用語、特に『肺胞腔 から肺胞上皮を抜いたものを「狭義の間質」、リンパ路のことを「広義の間質」と呼ぶ』という定義に学生時代からずっと違和感を感じています。
広義の定義というわりには狭義の定義を内包していない感じがどうにも納得がいきません。
定義なので覚えるしかないと思いますが、どうして「広義」、「狭義」をこのように定義したのか経緯をご存知でしたらご教示いただけると幸いです。
アウトプットありがとうございます。
>定義に学生時代からずっと違和感を感じています。
同じくです。
>広義の定義というわりには狭義の定義を内包していない感じがどうにも納得がいきません。
同じくそう思います(^_^;)
ですので、この特に広義という言い回しを避けた方がよいという先生もおられますね。
この記載を読んでから狭義、広義という相関関係(内包関係など)については気にしないようにすることにしました。
それが以下です。
いわゆる”狭義、広義の間質”は、正式な名称ではなく、また、肺胞隔壁やリンパ路性間質とは違う意味で用いられることもある。
あくまで便宜上の言葉であり、何を指しているのかを明らかにして使う必要がある。
(ビギナーのための胸部画像診断 P133)
というものです。
誰が狭義、広義と言い始めたのでしょうね。ここでは日本語の本来の意味の狭義、広義で理解しようとするとできないので、内包関係などは無視してください。
返信ありがとうございます。
紛らわしいので、リンパ路などちゃんと具体的な名称で言うように心がけたいと思います。
ありがとうございました。
アウトプットありがとうございます。
そうですね。内包関係を考えるとややこしいので、広義、狭義という言葉は使わないという選択もありですね。
とてもわかりやすいので自分でもいろいろ考えられて疑問も出しやすいです。
「小葉中心性の結節影」という言葉の使い方に違和感があります。
小葉中心性 というのが細葉のことなら、結節影(5mm-30mmでしょうか)は細葉や二次小葉より大きいですよね?
気道散布性の分布で、多分粒状影が癒合して大きくなったんだろう。と推察される時、小葉中心性の結節影と表現すればよいのでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
>小葉中心性 というのが細葉のことなら、結節影(5mm-30mmでしょうか)は細葉や二次小葉より大きいですよね?
確かにそうですね。
その場合は小葉中心性の粒状影と用語を使えば問題ないですね。
またおっしゃるように今回のように癒合している場合は、小葉中心性の結節影という用語を使えば良いと言うことになりますね。
ただ単発の肺結節ならまだしも、厳密に5mm以下か以上かを測定して用語を使い分けるのはあまり現実的ではないかもしれません。
今回も粒の細かい部分もありますので、粒状影〜結節影と表現すればいいかと個人的には考えます。
何でもかんでも小葉中心性の結節影と表現する方もおられると思いますので、定義はありますが、その辺りは大まかでよいかもしれません。
あるいは、小葉中心性陰影という用語でまとめて使うのもありですね。
おはようございます。
マイコプラズマ感染症、すっかり忘れておりました。
そういえば、ある先生から、この疾患いわれたことがあります。
精神科病院だと、肺結核に頭がすっ飛んでしまうのです(汗;)閉鎖病棟で、感染を広げたら大変ですから。
ただ、マイコプラズマ肺炎であると、確かに抗菌薬も特殊ですね。
記述式なので、初日から、貧しい知識がばれましたが、よろしくお願いいたします。
アウトプットありがとうございます。
>精神科病院だと、肺結核に頭がすっ飛んでしまうのです(汗;)閉鎖病棟で、感染を広げたら大変ですから
おっしゃるように結核は常に考えなければならないですね。
非典型的なコンソリデーションで来られる方もおられますし。
>記述式なので、初日から、貧しい知識がばれましたが、よろしくお願いいたします。
みなさんの回答をチェックするような時間はないのですが、所見や診断をご自身の言葉で記載することでその後のインプットの質も上がると思われますので、是非記載してみてください。
本日からよろしくおねがいします。
いきなりCTに頼ってしまっていましたが、レントゲンでも病変部位の判断ができるように修行していきたいと思います。
アウトプットありがとうございます。
主にCT講座となりますが、レントゲンも割と出てきますので是非この機会に取り組んでみてください。
腹部に続いて参加させていただきます。胸部(特に肺)のCT読影には特に苦手意識が強いので、頑張りたいです。
初歩的なことですが、陰影の呼び方(浸潤影、結節影、粒状影など)をなかなか上手く使い分けられないのが悩みでした。
先生の読影結果と突き合わせながら、所見を正しく指摘できるように学んでいきたいと思います。
アウトプットありがとうございます。
>初歩的なことですが、陰影の呼び方(浸潤影、結節影、粒状影など)をなかなか上手く使い分けられないのが悩みでした。
用語は難しいですね。
どう表現するかはどうしても個人間で異なるところがあります。
私も厳密にはコンソリデーションと言うべきところを浸潤影と表現しており、確かこの講座で指摘されています(^_^;)
細かい質問で恐縮ですが、「CTで見える限界が呼吸細気管支」というお話(2次小葉と末梢について)と、「普段見えない呼吸細気管支が見えるようになったものがtree-in-bud」というお話(小葉中心性の分布とは)があったように思いますが、どちらがただしいのでしょうか?見ずらいけどぎりぎり見える呼吸細気管支が明瞭化したのがtree-in-budという認識でいいでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
CTで描出される肺動脈の先端は終末細気管支から第1次呼吸細気管支レベルと記載があります(最近のHRCTはさらに末梢の肺動脈も描出されるとも記載がありますが)。
動脈と気管支は伴走しますが末梢では血管は見えても気管支は見えません。
ですので、どこまで見えるかは撮影する装置にもよりますが、
正常では、呼吸細気管支はほぼ見えない。見えてもわずかのみ。
異常所見があれば顕在化して見える。
と考えていただければ良いかと思います。
参考:ビギナーのための胸部画像診断 P18
復習
マイコプラズマ肺炎
・頑固な咳
・若年者に多い、高齢者にもいる
・白血球が上がりにくい
・Bラクタム系抗菌薬効かない、マクロライドが治療薬
・画像所見=気管支拡張像、肥厚像、小葉中心性、胸膜直下病変なし、粒状、結節影
・結核を鑑別する事
・ラ音を聴取しない
アウトプットありがとうございます。
小葉中心性の分布を示す気管支肺炎パターンの中でも、
・比較的中枢側の気管支も肥厚する。
・比較的中枢側の気管支に沿った小葉中心性の分布
という中枢側まで目立つというのもマイコプラズマの特徴ですね。
本日からよろしくお願いいたします。
知らないことばっかりですが、
基本的なことをしっかりと固めて、所見を確実に取っていきたいです。
アウトプットありがとうございます。
毎度です。今回もよろしくお願いします。
症例1の、肺炎の広がり方による分類の解説動画の音声が入っておりません。
アウトプットありがとうございます。
今確認したところ音声は入っているようです。
お手数おかけしますがもう一度確認をお願いします。
これから画像診断の勉強を始める学生です。
とても分かりやすい解説なので効率よく学習できると思います。
アウトプットありがとうございます。
是非30日間完走してください!
申し込みさせて頂きました。なんとなくでやっていた読影を理論立ててできるようになりたいです。
動画も分かりやすく、続けるやる気が出ます。
アウトプットありがとうございます。
よろしくお願いします。
動画が多いのは症例1だけですが、30日間は長いので息切れしない程度に完走してください!
今日からよろしくお願いします。
今回の症例で肺胞性肺炎なのか気管支性肺炎なのか鑑別がつきませんでした。解説を見たのですが気道に沿っていると言えば沿っているしなんとも言えないように見えます。
気管支壁の肥厚の所見は理解できたのですがそこから言えることは何でしょうか?気管支肺炎の所見として気管支壁の肥厚があると考えて良いでしょうか?
アウトプットありがとうございます。
肺胞性肺炎の場合は、コンソリデーションとなります。
気管支肺炎の所見として気管支壁が肥厚することがありますが、中でもマイコプラズマの場合は肥厚が目立つのが特徴です。
解説が大変分かりやすく、いつも大変勉強になっております。ありがとうございます。
初学者ですが、この講座を通して少しづつ勉強していければと思っています。
1点質問させていただきます。
CTで、左肺の大葉間裂が右肺に比べるとはっきりしているように感じたのですが、これは大葉間裂の肥厚ととって宜しいのでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
>初学者ですが、この講座を通して少しづつ勉強していければと思っています。
是非30日間完走してください。
教科書片手に出てきた症例部分を読んでいただくとさらに理解が深まります。
>CTで、左肺の大葉間裂が右肺に比べるとはっきりしているように感じたのですが、これは大葉間裂の肥厚ととって宜しいのでしょうか。
そうですね。炎症が波及して左の一部で肥厚しています。
丁寧な解説をしていただき、ありがとうございます。
本症例においては末梢がスペアされ中枢側の気管支壁肥厚も目立ち、若年、比較的徐脈、炎症反応微増から診断自体はできたのですが、先生の解説の中でTbの除外も必要とあり、臨床での対応に関して疑問に感じました
自分自身ですと、若年で比較的急性の経過で肺炎像もマイコプラズマに特徴的な所見であり隔離不要の指示を出してしまっても不思議ではないなと感じました
本症例ではどのような隔離や検査を施行されたのでしょうか
お忙しい中大変恐縮ではございますがお答えいただけますと幸甚でございます
アウトプットありがとうございます。
>本症例においては末梢がスペアされ中枢側の気管支壁肥厚も目立ち、若年、比較的徐脈、炎症反応微増から診断自体はできたのですが、先生の解説の中でTbの除外も必要とあり、臨床での対応に関して疑問に感じました
自分自身ですと、若年で比較的急性の経過で肺炎像もマイコプラズマに特徴的な所見であり隔離不要の指示を出してしまっても不思議ではないなと感じました
すいません、それは先生の臨床力が高いからだと思います。
画像からはS6であり、細かい粒もあることからTbの除外が必要と考えてしまいますが、総合的にはマイコプラズマの決め打ちでもいいのかもしれません。
>本症例ではどのような隔離や検査を施行されたのでしょうか
本症例ではマイコプラズマが疑われており、Tbを疑っての隔離はされておりません。
Tbといえば、隔離が必要ですので、マイコプラズマが疑われる場合に安易にTb除外と言うべきではないとも再認識しました。
わかりやすい講義、ありがとうございます。
小葉中心性陰影とtree in budに関してなのですが、
tree in budの方がより末梢の気管支(細気管支など)が確認できるということなのでしょうか?
V字型の細気管支の周囲に小結節があるのがtree in budという意味なのでしょうか?(質問ばかりですいません。)
アウトプットありがとうございます。
>tree in budの方がより末梢の気管支(細気管支など)が確認できるということなのでしょうか?
こちらですね。tree in budは呼吸細気管支あるいは肺胞道の充満像(結核の場合は乾酪壊死物質により埋められる)です。
>V字型の細気管支の周囲に小結節があるのがtree in budという意味なのでしょうか?(質問ばかりですいません。)
周囲にあったり、連続しています。
はじめまして。よろしくお願いします。
私も教科書で小葉中心性だの、汎小葉性だのとされる像を見ても今いちよくわからなかったのが、少し腑に落ちたような気がします。
ところで、しんちゃんさんのコメントに関連するかもしれませんが、
肺胞性肺炎には、気管支肺炎を経て至るとのこと。気管支壁肥厚が気管支肺炎の所見というのは、気管支肺炎の段階だから見えていて、肺胞性肺炎ではコンソリデーションに埋もれて見えなくなっているだけでしょうか。それとも、肺胞性肺炎に至るパターンの場合は、当初から気管支壁肥厚は存在しない、あるいは肺胞性肺炎に至る過程で、気管支壁肥厚は消退するということでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
>肺胞性肺炎ではコンソリデーションに埋もれて見えなくなっているだけでしょうか。それとも、肺胞性肺炎に至るパターンの場合は、当初から気管支壁肥厚は存在しない、あるいは肺胞性肺炎に至る過程で、気管支壁肥厚は消退するということでしょうか。
コンソリデーションに埋もれて見えなくなっていると考えていただいて結構ですが、気管支肺炎でも目に見える形で気管支壁肥厚がわかりにくいこともあります。
マイコプラズマの場合は気管支壁肥厚がわかりやすいというか中枢まで気管支壁肥厚を認めるのがむしろ特徴ですが。
>肺胞性肺炎に至るパターンの場合は、当初から気管支壁肥厚は存在しない、あるいは肺胞性肺炎に至る過程で、気管支壁肥厚は消退するということでしょうか。
というわけではありません。