
症例90
【症例】60歳代男性
【既往歴】(50年前)胃潰瘍術後、(1週間前)上行大動脈置換術後
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再建方法は?
食道から追って行きますと、胃の噴門側は残っており少なくとも全摘されているわけではないことがわかります。
さらに胃を肛門側(尾側)に追うと、胃と空腸が吻合されている様子が分かります。
また同じ高さでは十二指腸が盲端となっていることがわかります。
- 幽門部が切除されている。
- 胃が空腸と吻合されている。
- 十二指腸が盲端となっている。
ことがわかります。
今回は癌ではありませんが、幽門側が切除されると上のようになります。
再建方法は以下の通りです。
つまり今回は、BillrothⅡ法による再建が行われていることがわかります。
診断:Billroth Ⅱ法による再建
関連記事:胃癌の手術の方法は?再建方法まとめ!
お疲れ様でした。
今日は以上です。
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今回はなんとなくという感じで勘で答えて正解しました。
再建の、症例という事でペッツを探したのですが、見当たらなかったのがより難しく感じました。
アウトプットありがとうございます。
ペッツがあればわかりやすいのですが、ない場合で特に小腸の吻合がある場所はわかりにくいですね。
胃空腸短絡術であってますか?
アウトプットありがとうございます。
胃空腸吻合術ですかね。
どれがどれだか何回見てもわからなくなりますが、その度に復習しようと思います。
アウトプットありがとうございます。
そうですね。こういう術式があると言うことを一回経験して、あとはその都度見直せば良いと思います。
ずっと苦手にしていた再建術が理解できるようになりました。大変勉強になりました。
1つ質問があります。
椎間に低吸収の領域を認めますが、ガス貯留と考えて良いのでしょうか?
(横断像のスライス28−30)
調べてみたところガス貯留が起こりうるとのことだったのですが、なかなか確信が持てず…。お時間のよろしい時にお教えいただけますと嬉しく思います。
アウトプットありがとうございます。
>椎間に低吸収の領域を認めますが、ガス貯留と考えて良いのでしょうか?
ガス貯留であっています。
冠状断像で確認しますと、Th12/L1、L2/3/4に認めていることが分かります。
ごろ〜先生
ありがとうございました。大変勉強になりました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。