
症例91
【症例】60歳代男性
【既往歴】食道癌術後
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再建経路は?
食道の再建ですが、胸骨背側に消化管があり、同部で再建されていることが分かります。
食道再建術には以下の3つの経路が知られています。
今回は胸骨背側で再建されており、胸骨後経路再建であることがわかります。
診断:胸骨後経路再建
その他所見:
- 甲状腺右葉にLDAあり。
- 冠動脈石灰化あり。
- 両側腎嚢胞あり。
- 両側副腎やや目立つ。
お疲れ様でした。
今日は以上です。
今回の気づきや感想などを下のコメント欄にお願いします。
再建方法は①細径胃管、②遊離空腸、③遊離結腸、とあると思います。
今回は再建臓器の横にstapler lineがありそうなので細径胃管だと思いました。
結腸も正常通りの奏功だと思います。空腸に関しては機械吻合でなければ吻合されているかどうかの判断は非常に厳しい気がします。
アウトプットありがとうございます。
再建経路と表現した方がよかったですね。修正しました。
>再建臓器の横にstapler lineがありそうなので細径胃管だと思いました。
そうですね。
>空腸に関しては機械吻合でなければ吻合されているかどうかの判断は非常に厳しい気がします。
しばしば吻合部の同定は厳しいですね(^_^;)
関連
https://www.hyo-med.ac.jp/department/cvs/KTSA60/EL_summary/EL4-2_SL.pdf
1点質問させてください.
axialで42-46/151の気管右側の線状の高吸収は,奇静脈切断時のステープルでしょうか.
アウトプットありがとうございます。
同部は奇静脈弓の部位ですが、奇静脈が切断されているのかどうかはちょっとわかりません。