【症例】40歳代女性
【主訴】倦怠感、発熱、乾性咳嗽
【現病歴】8日前より発熱あり、近医受診。4日前より倦怠感・咳の増悪あり。本日当院紹介受診となる。
【既往歴】なし
【身体所見】BT 37.2℃、BP 105/68mmHg、PR 117bpm、SpO2 96%(RA)
【データ】WBC 4400、CRP 8.35
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両側下葉に陰影を認めますが、コンソリデーションというよりは索状影〜線状影が主体です。
治癒過程を見ていると考えられます。
(左上葉末梢のすりガラス影は活動性病変の可能性があります。)
診断:COVID-19肺炎(極期)に矛盾しない所見。
関連:COVID-19肺炎のCT画像所見と経時的変化のポイント!
症例7の動画解説
お疲れ様でした。
今日は以上です。
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毎回、丁寧な解説をありがとうございます。索状影とするかどうかの判断があいまいなのですが、索状影とみなすポイントがあれば教えていただけませんでしょうか。
アウトプットありがとうございます。
索状影について何度か質問があるので、定義についてもう一度貼り付けておきます。
索状影、帯状影(band apacity):幅5mm以上の細い2cm以上の陰影を指す。(困ったときの胸部の画像診断 P393)
コンソリデーションと表現するべきなのか索状影と表現するべきなのか難しいこともあると思いますし、どう表現するかはある程度個人差が出てくるところですが、コンソリデーションが収縮して束になっているような陰影を索状影と表現します。
このような治癒過程を見ると少し安心できます
アウトプットありがとうございます。
症状は増悪しているので安心はできないですが、下葉の陰影はここから増悪することはあまり考えられないパターンですね。