【腹部TIPS】症例73 解答編

症例73

【症例】50歳代 女性
【現病歴】肝硬変でかかりつけ。

早期相で認める異常所見は?

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脾動脈末梢に嚢状の動脈瘤を認めています。

長径は2cm大です。

 

脾動脈瘤の破裂ついては、

  • 脾動脈瘤の破裂の頻度は生涯で2-10%、破裂後の死亡率は20-36%と報告されている。
  • 破裂は特に、妊娠中や門脈圧亢進のある人に多い。

とされています。

今回は肝硬変でフォローされています。

脾腫や脾腎シャントを認めており、門脈圧亢進を疑う所見があります。

IVRにより治療がされました。

腹腔動脈造影および脾動脈造影でCTで認めたように脾動脈末梢に動脈瘤を認めています。

動脈瘤に対してコイリングが施行されました。

 

 

診断:脾動脈瘤

 

関連:脾動脈瘤のCT画像診断のポイント

その他所見:傍臍静脈発達あり。

お疲れ様でした。

今日は以上です。

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