【腹部TIPS】症例68 解答編

症例68

【症例】50歳代女性

とある所見でフォローされている。

右腎にある異常所見は何?

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右腎に複数の嚢胞を疑う低吸収域を認めています。

よく見ると嚢胞よりも低吸収で、見た目で脂肪濃度と分かる結節を認めています。

これは嚢胞ではなく、腎血管筋脂肪腫と診断することができます。

実際にCT値を測定してみますと平均で-32HUと低値であることがわかります。

 

 

診断:右腎血管筋脂肪腫(AML)+右腎嚢胞

 

ちなみに、右副腎に結節を認めています。

わずかに脂肪含有を認めており、右副腎腺腫疑いでフォローされています。

副腎腺腫は症例46で扱いました。

この機会に再度チャレンジしてみてください。

関連:

その他所見:

  • 肝嚢胞あり。
  • 左腎結石あり。
  • 石灰化子宮筋腫あり。

 

【腹部TIPS】症例68解説動画

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