【新腹部救急】症例23

【症例】20歳代男性
【主訴】左側腹部痛
【現病歴】昨日より左の側腹部痛あり。近医受診も症状改善認めず紹介受診となる。
【既往歴】なし
【身体所見】左CVA圧痛あり。
【データ】WBC 7600、CPR 0.53

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下行結腸の腹側に卵円型の脂肪濃度があり、辺縁及び周囲脂肪織濃度上昇を認めています。

また隣接する筋膜の肥厚を認めています。

冠状断像においても同様で、接する下行結腸には壁肥厚など炎症所見は認めていません。

これは炎症を起こした腹膜垂を見ており、腹膜垂炎と言います。

 

診断:腹膜垂炎

 

※保存的に加療されました。

関連:腹膜垂炎とは?CT画像診断のポイントは?

【新腹部救急】症例23の動画解説

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