神経鞘腫(schwannoma)
・高頻度に遭遇する軟部腫瘍の1つ。
・Schwann細胞への分化を示す腫瘍。
・神経束に沿う。
・時に多発。neurofibromatosis type2など。
・辺縁平滑な類円形腫瘤で被膜を有する。
・脊髄神経根に発生する場合は、硬膜内が70%、硬膜内外が15%、硬膜外が15%の頻度で、硬膜内外へ進展する場合は、ダンベル型を呈するのが特徴。
参考記事)脊椎(椎体、脊髄)のダンベル型(鉄亜鈴型腫瘍)の鑑別診断
Antoni A | Antoni B | |
特徴 | 細胞豊富 | 粘液基質 |
部位 | 中心部 | 辺縁部 |
T2WI | やや高信号 | 著明に高信号 |
造影 | 著明に造影される | 遅れて造影される。 |
※Target sign, Peripheral myxoid hale signなどと呼ばれる。
※Target signはもともと神経線維腫に特徴的とされていたが神経鞘腫でもあり。
粘液基質を有する軟部腫瘍
良性腫瘍
・神経鞘腫
・筋肉内粘液腫など
悪性腫瘍
・粘液/円形細胞型脂肪肉腫
・粘液型軟骨肉腫
・粘液線維肉腫など
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。3000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。