鼻中隔彎曲(弯曲)(nasal septum deviation)・骨棘形成
- 鼻中隔は骨部と軟骨部により形成される。
- 鼻中隔彎曲(弯曲)は副鼻腔の正常変異であり20-70%の頻度で認められる。そのため、多少の彎曲は正常。
- 後天的に認めることがあり、 最も一般的な後天性の原因は、自動車衝突、スポーツ関連の外傷、殴打による外傷。
- 所見が軽度な場合は病的意義が乏しい。
- 高度な彎曲では鼻腔の狭小化や中鼻甲介の外側への圧排により鼻閉の原因となる。
- また骨棘(鼻中隔彎曲症例の約3分1で認める。)が下鼻甲介に接触をすると、頭痛を伴うことがある。
- 鼻閉を主とする臨床症状を有する際には鼻中隔彎曲症となり、耳鼻咽喉科で外科的治療の適応となることがある。
症例 40歳代男性
引用:radiopedia
右側への鼻中隔彎曲を認めて、右の中鼻甲介との間が狭くなっていることがわかります。
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参考文献:
- 画像診断 Vol.37 No.13 2017 P1332
- 画像診断 Vol.35 No.1 2015 P15
- 頭頸部の臨床画像診断学 改訂第3版 P57
- Deviated nasal septum