薬剤性脳症の原因薬剤と主な障害部位とMRI画像所見
メトロニダゾール
- 主な障害部位:小脳歯状核、中脳、橋、延髄
症例 30歳代男性
両側小脳歯状核および脳梁膨大部に異常高信号あり、メトロニダゾール脳症と診断されました。
関連記事:メトロ二ダゾール脳症のMRI画像所見
メトトレキサート
- 主な障害部位:大脳深部白質(特に半卵円中心)
症例 成人例
両側左右対称性に半卵円中心に白質変性あり。
メトトレキサート脳症と診断されました。
関連記事:メトトレキサート脳症(MTX脳症)のMRI画像所見
5FU
- 主な障害部位:大脳深部白質(特に脳梁)
症例 50歳代男性 直腸癌遠隔転移
脳梁膨大部および膝部、両側深部白質に異常な高信号を認めています。
U-fiberは保たれています。
5-FU脳症と診断されました。
関連記事:5-FU脳症のCT、MRI画像所見
インフリキシマブ
- 主な障害部位:大脳深部白質(多発性硬化症に類似した脱髄病変)
- インフリキシマブ(レミケードⓇ)はTNF-α阻害薬で関節リウマチ(RA)、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、ベーチェット病、強直性脊椎炎等で用いられる。
参考文献:画像診断に絶対強くなるワンポイントレッスン3 P23
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