免疫チェックポイント阻害剤による中枢神経合併症として以下のものが報告されている。
インフリキシマブ(Infliximab)
- 関節リウマチ、Crohn病、Behcet病などに適用されている。
- 多発性硬化症に類似した脱髄病変や視神経炎、脊髄炎、慢性炎症性脱髄性多発神経炎/Guillain-Barre症候群類似の所見の報告がある。
イピリムマブ(Ipilimumab)
- 悪性黒色腫や腎細胞癌の治療に用いられる。
- 中枢神経合併症として、下垂体炎がよく知られており、汎下垂体機能低下症をきたす。
ナタリズマブ(natalizumab)、リツキシマブ(rituximab)などのモノクローナル抗体
- ナタリズマブは多発性硬化症の治療薬。
- リツキシマブは抗癌剤、免疫抑制薬として、悪性リンパ腫、血管炎、関節リウマチなどの治療に用いられる。
- ともに炎症性脱髄性病変や進行性多発性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)の報告がある。
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参考文献:頭部 画像診断の勘ドコロ NEO P243−P245
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