IgG4関連下垂体炎

  • 中枢神経では眼窩疾患、髄膜炎、下垂体、下垂体柄で病変がみられるが脳実質や末梢神経疾患も生じる。
  • 下垂体機能低下や尿崩症を生じる。

IgG4関連下垂体炎の画像所見

  • 下垂体、下垂体柄の腫大
  • T1Wでの下垂体後葉の高信号の消失がみられることがある
  • T2Wで病変は低信号を示す。繊維化を示唆する。
  • 中枢では涙腺腫大、唾液腺、眼窩内腫瘤、眼窩下神経の腫大、硬膜肥厚などが同時に見られることがあり、IgG4関連下垂体炎をより示唆する。

症例 60歳男性

下垂体後葉の高信号が消失し(矢印)、下垂体茎を中心とした軟部腫瘤影を認める(丸枠)。ステロイドによる治療により、下垂体軟部腫瘤影は消失している。IgG4関連下垂体炎と診断された。

日内会誌 100:1044~1047,2011

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参考文献:IgG4 関連硬化性疾患による下垂体炎から中枢性副腎不全,中枢性尿崩症を発症した 1 型糖尿病の 1 例

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