中枢神経系と末梢神経系とその違い

  • 神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別される。
  • 中枢神経系は脳と脊髄からなる。
  • 末梢神経系は脳神経、脊髄神経とその神経節からなる。
  • 脳神経は 12 対あり、頭蓋骨に開いた小さい孔を通って頭蓋外へ出る。ただし、12 対の脳神経のうち、第1脳神経(嗅神経)と第2脳神経(視神経)は厳密な意味では末梢神経ではなく、中枢神経の突起である。

中枢神経系と末梢神経系では髄鞘を作る細胞が異なる

  • 中枢神経系で髄鞘を作る細胞は乏突起膠細胞(オリゴデンドログリア,オリゴデンドロサイト)で、末梢神経系ではSchwann 細胞であるが、この第1,2脳神経は、乏突起膠細胞が髄鞘形成細胞となっている。
  • 乏突起膠細胞とSchwann 細胞では蛋白組成が全く異なり、抗原組成も異なる。
  • これにより、同じ髄鞘をターゲットとする自己免疫反応が起こっても、標的となる抗原がどちらにあるかで発症する疾患が異なってくる。
  • 例えば、多発性硬化症は中枢神経系に起こるし、Guillain-Barré症候群は末梢神経系に起こる。

参考文献:神経学を学ぶ前に知っておかねばならないこと

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