CT画像で排便後や便秘時に直腸の壁が肥厚しているように見えることがある
- 排便後に直腸の壁が肥厚しているように見えることがあるが、厳密には排便によって起こった直腸壁の一過性の浮腫性肥厚と、直腸周囲の脂肪織濃度上昇を認めている。
- 便秘時に便を含む直腸や結腸の周囲に脂肪織濃度上昇を認めることがある。
- 直腸癌術後の場合だとこれを再発と安易に判断しないように注意が必要。
症例 80歳代男性 スクリーニング
直腸に便塊あり、直腸と仙骨の間に脂肪織濃度上昇あり(直腸の壁肥厚は認めない)。
便秘に伴う変化と考えられる。
症例 70歳代男性 スクリーニング
直腸周囲の脂肪織濃度上昇および直腸固有筋膜の浮腫性肥厚あり。
排便後変化と考えられる。
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