大脳半球の脳葉と脳回の解剖

今回は脳葉と脳回の解剖についてみていきたいと思います。

こちらの動画を見ていただいた上で、解説を読まれるとより頭に入ると思われます。

まずこちらが大脳半球です。

 

大脳半球を側面から、横から見ているシェーマです。

これに色をつけて、みていきたいと思います。

 

まず最初は、中心溝を同定します。

関連記事:頭部CT、MRIにおける脳の中心溝の同定方法のポイントは?

そしてもう一つ重要なのが、Sylvius裂です。

Sylvius裂を同定します。

そして、Sylvius裂よりも上側で、中心溝よりも前側の領域に相当するところが前頭葉となります。

次にSylvius裂よりも下側に相当するところが側頭葉になります。

次に中心溝よりも背側で、Sylvius裂よりも上側に存在する領域が、頭頂葉になります。

最後に、大脳半球のもっとも後端に存在するのが、後頭葉ということになります。

まとめると、中心溝とSylvius裂を境に、前頭葉、頭頂葉、側頭葉と分類されて、最後にもっとも後ろにあるのが後頭葉ということになります。

 

次に前頭葉をもう少し細かくみていきましょう。

前頭葉は中心溝よりも前方にありますが、中心溝より前にもう一つ溝があります。

こちらを中心溝の前ということで、中心前溝といいます。

中心前溝と中心溝で囲まれた領域を中心前回と呼んでいます。

そして中心前溝よりも前方に前後に走行する2本の脳溝があります。

上の方を上前頭溝、下の方を下前頭溝といいます。

この上前頭溝よりも上の領域のことを、上前頭回といいます。

そして上前頭溝と下前頭溝で囲まれた領域のことを、中前頭回といいます。

下前頭溝よりも下の領域を、下前頭回といいます。

まとめると、前頭葉というのは側面から見ると、中心前回、上前頭回、中前頭回、下前頭回の4つに分けることができます。

 

次に側頭葉についてみていきます。

Sylvius裂よりも下側が側頭葉になりますが、このSylvius裂と平行するような形で脳溝が2本存在しています。

上側を上側頭溝、下側が下側頭溝といいます。

そして、上側頭溝とSylvius裂の間にある領域が上側頭回です。

上側頭溝と下側頭溝の間にある領域が中側頭回になります。

そしてこの下側頭溝よりも下側にある領域を下側頭回と呼びます。

まとめると側頭葉は、上側頭回、中側頭回、下側頭回の3つに分けることができます。

 

続いて頭頂葉です。

頭頂葉は中心溝よりも後ろの領域になります。

中心溝よりも前に中心前溝というのがありましたが、後ろにも実は溝があり、この溝を中心後溝と呼びます。

中心溝と中心後溝によって囲まれた領域のことを中心後回といいます。

中心溝より前は前頭葉でしたが、後ろ側は中心後回となり、頭頂葉の一部となります。

中心後溝と直交するような形で線があります。

こちらは頭頂間溝と呼ばれる線になります。

そしてこれよりも上側の領域が上頭頂小葉です。

「回」ではなくて「小葉」となります。

そして、上頭頂小葉よりも下の領域、こちらが下頭頂小葉ということになります。

下頭頂小葉というのは前後で2つに分けられます。

前側を縁上回といいます。

背側の領域は角回という名前がついています。

まとめると、頭頂葉は中心後回、上頭頂小葉、下頭頂小葉はさらに縁上回と角回というふうに4つに分けられるということになります。

 

全体をおさらいします。

 

まず前頭葉はこの4つ。

側面から見た場合、中心前回、上前頭回、中前頭回、下前頭回に分けられます。

それから側頭葉は3つ。

上側頭回、中側頭回、下側頭回に分けられます。

頭頂葉は4つ。

中心後回、上頭頂小葉、それから下頭頂小葉は縁上回、角回とに分けられます。

最後に後頭葉ですが、このまま後頭葉だけということになります。

今回は脳葉と脳回を側面から見た場合にどのように分類できるのかということについて解説しました。

参考文献:

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