篩骨洞は篩骨の中に位置し、篩板、垂直板、左右の蜂巣によって構成されています。

篩骨洞のCT画像における正常解剖についてまとめました。

まずは冠状断像から見ていきましょう。

篩骨洞のCT画像における正常解剖(冠状断像)

解説動画を作りましたので、動画を見ていていただいたあと記事を読んでいただくことで頭に入りやすいと思います。

まず篩骨洞の上端は篩骨天蓋と呼ばれる骨構造です。

その間の正中部に上下方向にあるのが、鶏冠です。

その鶏冠を挟むように存在する骨構造が、篩板です。

篩板には篩孔と呼ばれるたくさんの孔が空いており嗅神経が通過します。

篩板の外側の骨構造が篩板側壁と呼ばれます。

そして、鶏冠、篩板、篩板側壁に囲まれた孔が嗅窩で、嗅索が存在します。

鶏冠の下には鼻中隔を構成する篩骨垂直板があります。

次に、中鼻甲介の外側の骨の突出を鉤状突起といいます。

※中鼻甲介についてはこちら:鼻腔のCT画像における正常解剖

その鉤状突起の上にあり、前篩骨洞で最も大きな蜂巣が、篩骨胞です。

篩骨胞と鉤状突起の間を篩骨漏斗といい、上顎洞の開口部(上顎洞自然口)に連続します。

また、篩骨胞の外側壁は眼窩と接していますが、非常に骨が薄いために紙様板と呼ばれます。

関連:篩骨紙様板偏倚(紙様板の欠損)のCT画像所見

つづいて、矢状断像を見てみましょう。

篩骨洞のCT画像における正常解剖(矢状断像)

こちらも解説動画を作りましたので、動画を見ていていただいたあと記事を読んでいただくことで頭に入りやすいと思います。

まず中鼻甲介を見つけます。

そして中鼻甲介と篩骨天蓋を結ぶ構造を同定します。

この構造を第3基板(だいさんきはん)といいます。

第3基板よりも前方を前篩骨洞、後を後篩骨洞といいます。

そして、第3基板より前にあるのが第2基板、後にあるのが第4基板であり、第4基板には上鼻甲介が連続します。

さらに、第2基板の前には第1基板があり、これが副鼻腔の内視鏡手術で重要な鈎状突起と連続します。

また、中鼻甲介の上方の溝の中鼻道は、半月裂孔と呼ばれ、前篩骨洞、上顎洞の流出路が開口します。

細かい洞は他にもいろいろあるのですが、まずはこれらの正常解剖を押さえておけばよいのではないかと考えます。

 

ということで今回は篩骨洞の正常解剖についてまとめました。

関連記事:蝶形骨洞のCT画像における正常解剖

参考文献:画像診断 Vol.31 No.11 臨時増刊号 2011 P28-33

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