側脳室の解剖は少しややこしく、

  • 前角
  • 体部
  • 三角部
  • 後角
  • 下角

の5部位からなります。

これがCTの横断像でどのように見えるのか大まかにまとめてみました。

明確な境界線があるわけではありませんので、ある程度大まかです。

側脳室の各部位の解剖の定義

前角(frontal horn(anterior horn))

Monro孔よりも前の部分で前頭葉に伸びる部分。

体部(body)

Monro孔後端から視床後端までの部分。

三角部(trigone(atrium)

側脳室の体部、後角、下角が三方から合流して広くなった部分。三角形を示す。

後角(occipital horn(posterior horn))

三角部から後頭葉に向かって伸びる部分。形状、サイズには変異が多い。

下角(inferior horn)

三角部から側頭葉内へ前下方に細くのびた部分。

と定義されています。

側脳室の解剖はCTの横断像でどう見える?

これらを実際のCT画像で確認しましょう。

上のように、まずMonro孔の大まかな目安よりも前方を前角、後方が体部となります。

その背側が三角部で側脳室の体部、後角、下角が三方から合流して広くなった部分で、三角形を示している部分です。

それよりも背側で後頭葉に向かって伸びる部分が後角です。

先ほどのレベルを基準として、それよりやや頭側レベルでは、上のように大まかに前角、体部、三角部となります。

一方で尾側レベルでは、三角部から側頭葉内へ前下方に細くのびた部分である下角を確認することができます。

 

参考文献:脳MRI 1.正常解剖P103~112

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