虫垂癌(虫垂がん)とは
・非常に稀。全虫垂切除例の0.1%程度。
・手術時に既に45%が転移をしている。
・他の消化器臓器に第二の癌を見る事が多いのが特徴の1つ。
・好発年齢は60歳代、男女比は3:2。
・虫垂の腫瘍性病変は下図のようにまとめられる。
・虫垂癌は結腸型(colonic type)=腺癌と嚢腫型(cystic type)=粘液性嚢胞腺癌に分けられる。後者が腹膜偽粘液腫の原因となる。前者は血行性・リンパ行性の転移が多い。
・結腸型:嚢腫型=1:9くらいと後者が多い。
・虫垂の悪性腫瘍では、カルチノイドや転移性腫瘍の頻度が高いと言われている。
・結腸型( colonic型) の虫垂癌は虫垂腫瘍のなかでも最も稀。
・盲腸癌や虫垂癌が虫垂閉塞の原因となり、虫垂炎を来すこともある。
・根治手術(右半結腸切除)ができれば5年生存率は50%前後。
虫垂癌の位置づけ