肋間筋(ろっかんきん:intercostal muscles)は、肋骨の間に位置し、呼吸運動において重要な役割を果たす筋肉群です。

肋間筋は外肋間筋、内肋間筋、最内肋間筋の3層に分かれ、吸気と呼気を補助する呼吸筋として機能します。

  • 外肋間筋:肋骨間の外側で最も外層に位置し、筋線維が斜め下方に走行する。
  • 内肋間筋:外肋間筋の深層にあり、斜め上方に向かう線維を持つ。
  • 最内肋間筋:内肋間筋のさらに深層で、胸膜に接する位置に薄く存在する。

という解剖学的な違いがあります。

ただし、肋間筋(外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋)は薄い筋肉層であり、CT画像でそれぞれを明確に分けて観察するのは非常に難しいです。特に最内肋間筋は、内肋間筋のさらに内側に存在しますが、胸膜に接しており、血管や神経との関連でのみ間接的に推測できます。

ですので、今回はこれらの肋間筋をまとめて(3層を区別せず)CT画像でどのように見えるのかを確認したいと思います。

肋間筋のCT、MRI画像の解剖

胸部のCTやMRI画像を読む上で肋間筋がどの場所にあるのか解剖をチェックしましょう。

解剖がよく理解できるように胸部(縦隔条件)の実際のCT画像の肋間筋に色を付けてみました。

CTの横断像では以下の場所に肋間筋があります。

肋間筋は、肋骨間に存在し、肋骨を取り囲む形で観察され、胸壁外側~内側まで、薄い軟部組織として肋骨の間隙に沿って分布します。

自分でCT画像をスクロールしてコロコロ連続画像で見たい方はこちら→肋間筋(intercostal muscles)のCT画像の解剖

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